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和訳 Favorite-Fontaines D.C.

Fontaines D.C.の"Romance"より先行シングルの"Favorite"。

Fuji Rock2024にて圧倒的なステージを見てきたところです。
IntroのRomanceからJackie Down the Lineの繋ぎはアイルランド文化を体現しているような気がしました。

アイルランドの陰鬱な雰囲気が多い彼らの楽曲ですが、この曲はまたテイストが異なるます。
英国の暗い政治事情を織り交ぜながらも、青春(友人、恋人、家族)を振り返る内容になっています。
インタビューからも分かる通り、過去を見返すことによってこそ。今に繋がるという意志を感じます。

Did you know
I can claim the dreamer from the dream?
知ってるか? 夢を見てる奴を夢から引き離せるってことを。
Make you feel
Everything you've never even seen
見たことないものを感じさせてあげる。
Yeah, it's been
A long, a long, a long, a long, a long-long
You were my
Favourite for a long time
長い間、本当に長い間君は俺のお気に入りなんだ。

Stitch and fall
The faces rearranged
取り繕ってはまた崩れて、変わっていく顔ぶれ。
You will see
Beauty give the way to something strange
君も分かるはず。美しい、ってのはだんだん変わっていく。
Yeah, it's been
A long, a long, a long, a long, a long-long
You were my
Favourite for a long time
なあ、ずっと君のことが好きなんだ。

*人に魅了され、愛する時、初めは性格や見た目の美しさに注目する。しかし、真実の愛においては一見「奇妙」な部分も目につく。形容できないような愛の感情はそのような社会の規範とは全く異なった部分も愛せるようになるのかもしれない。
*ここは特に恋人に対する恋愛感情に限定せず、自身を取り巻く全ての人が対象になるとした方が題とあっている。

Well, look who's just the newest clown
ほら、誰が新しいバカか見てみろよ。
Thirty-five hours coming down
How the sun shines on new pavement
And you don't even feel it
35時間も経っちまった。
太陽が新しくできた歩道に反射してるとか、君はそんなこと感じもしないか。
It's a cry far from bed radios
And days spent playing football indoors

ベッドでラジオ聴いたり、室内でサッカーしてたよな。
When they painted town with Thatcher
And they never even wanted to know ya
Feel alone?
アイツらが町にサッチャーの絵を描いた時、俺らのことを知ろうともしなかった。
寂しいか?

*大量に飲酒した後、朝焼けを見ながら段々とSober(酔いが覚めている)状態である。
*少年時代を回想し、今の生活が全く違うものに囲まれていることをcry farと表現している。
*小さな政府を実現したサッチャーはlittle guyである労働者階級からは全くウケが良くなかった。政党の人々は結局市民の生活など気にも留めていなかった。

I can slip the sunshine to the day
Yeah and
俺なら1日を明るくすることができるよ。
Stick your heart to everything you say
Yeah
言うことには全部心を込めようぜ。
To be gone, be gone, be gone, be gone, be gone
どうせいなくなってしまうのに。
You were my favourite for a long time
You were my favourite for a long time
君は俺のお気に入りなんだ。

Favourite for a long time
Favourite for a long time
Favourite for a long time
(Pa-pa-pa-pa-pa) All the pieces last forever
全てのことが永遠だよ。

Did you know
Cities on return are often strange?
知ってる? 街は戻ってくるたびに変わってしまうんだ。
Yeah, and now
Every time you blink, you feel it change
瞬きするたびにその変化を感じるはず。
And it's been
A long, a long, a long, a long, long-long
You've been my
Favourite for a while

*94年生まれのGrian Chattenは、目まぐるしく変化していく流動的な社会を目の当たりにしてきた。少し街を離れると、何かが失われていく時代を。

Ah, it makes sense when you understand
理解できた時には、意味がわかるさ。
The misery made me another marked man
あの経験が俺をまたひとつ成長させてくれた。
And I'm always looking over my shoulder
俺はいつもビビっている。
And each new day, I get another year older
毎日新しい日を送る、それを繰り返してまた一つ歳を取る。
Shoulder bounce through the frame of a door
肩をぶつけでもしないとドアを開けられない。
Chewed into shape like a stone on the shore
海岸に転がる石みたいに、俺も変わった。
But if there was lightning in me
You'd know who it was for

俺の中に光るものがあったとしたら、それが誰のためかはわかるだろ?
*街が変わっていくのと同じように、時間への恐怖が彼を離さない。
ちなみにInstagramの誕生日の写真は、せっかくのパーティーなのに暗そうな顔をしていた。
*久しぶりに実家に帰ると、なぜだか入りづらい。

Did you know
I could claim the dreamer from the dream?
Make you feel
Everything you've never even seen
Yeah, it's been
A long, a long, a long, a long, long-long
You were my
Favourite for a long time
(Favourite for a long time)
You were my favourite for a long time
(Favourite for a long time)
You were my favourite for a long time
(Favourite for a long time)
You were my favourite for a long time (All the pieces last forever)


時間があるからこそ人と出会い、過ごし、別れることが出来ます。避けることはできないが、受け入れていくしかないのかもしれませんね。


MVがとても可愛いのでぜひ。最近はフィルムカメラに続いてデジカメやテープレコーダー(風の加工も含めて)もブームですね。この色味はやはり独特ですね。


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