10Xな「あるべき姿」を描いてから逆算すればいい
「問題解決思考」って名付けられてるものなんだからそりゃそうだろって話なんですが、すごく感じる。
「問題解決思考」は、問題を解決する、解を発見するための思考。考え方という道具のひとつ。
もちろん超大前提として、思考法そのものも、目的達成のための道具みたいなもの。「イシューからはじめよ」という名著もあるとおり、局面として「なんとかこの困った状況から抜け出さねばならない」みたいな時には重宝する思考法です。
困っている人を助けるとかね。尊いスキルです。アンパンマン的な。ヒーローですよ。
問題が発生したら、まずは被害を最小限に食い止めるためにとりあえずの応急措置(暫定対策)をして、二度と同じような問題が発生しないように根本原因究明をして恒久対策を施す。
ということなので、道具にすぎないものに対して、十把一絡げに「これはいい!」「これはだめ!」とかバッサバッサ仕分けることが一番ナンセンス。SEOはいらん!テレビCMいらん!SNSいらん!とか。ただの道具のいっこやん。
また、問題を問題と認識していなかったら、その人の頭の中からは問題は生み出せないので、現状を続けることになり、上へは登れません。
問題ってだいたいあっちからやってくるものであり、大きな問題がくることもあれば、小さな問題が山積みになることも。そして、問題を解き続けていけばいくほど、やがて小さい問題くらいしかやってこなくなり、小さく収まってしまうかもしれません。
そこでこれなんですよねぇえええ。しみじみ良さを感じる。良さを。
バックキャスティング
バックキャスティング。
要はあるべき姿(ビジョン)を描き、その逆算で実現のための具体策を考える思考法です。
ビジョンの描き方って、問題解決とは全然違った脳みその筋肉を使うなぁと思っています。
理想状態をイメージするには、価値観だったり、こんな社会になっていたいとか、この人にはこうなっていてほしいとか、絵に浮かぶHAPPYな光景が必要。まさにビジョナリー。妄想。理想を追い求める。大義。
ビジョンがないと問題が発見できません。積み上げ型の思考にとどまります。いいビジョンがあれば、いい問題、いい問いを産んでくれる。
もっともっと上へ登りたかったら、問題解決思考頼りでは登れない。
目標設計だったらMBOよりOKRのほうが、非連続な成長を目指すための、思考の枠組みを取っ払えるかもしれない。
ビジョンの考え方と、問題解決の考え方と、戦略の考え方は全然違う。イノベーションもちがう。ビジョンは大義、真善美、妄想だ。
論理的思考についても、いくらロジックとして正しくても、おかしなファクトや前提に立脚していたら、おかしなところにロジカルに着地してしまう。だから前提を疑うクリティカルシンキングがある。
もっともっと上へ登るためには、どう思考したらいいのか。そんなことを痛感したのでした。
おしまい。
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