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人間理解を組織づくりに活かす

人体のメカニズムから施策アイデアを借りる

組織づくりの際に、人材マネジメントですとか、人事関連の領域にすでにある知識を借りる以外に、原理ベースで考えるようにしています。そのためによくやってるのが「人間の体で例えるとどうかな」と思考を巡らせることです。

人事関連として体系だった知見があるとは思うのですが、プリミティブに、原理的に物事を考えた方が自分にとってはスッキリと整理できるからです。
圧縮保存しやすいんですよね。

で、思い出すときにも実践でどういう打ち手が必要なのかが良い感じに解凍できるみたいな感じ。



人体のメカニズムで例える例

・間違いを犯した時は痛みを感じられるようになっているか(痛覚)

・いいことをしたら気持ち良くなってまたしたくなるか(報酬回路とか神経伝達物質)

・すぐに変化の行動を起こさないといけない時は、脳ではなく脊髄反射で対応できているか

など、神経回路や、栄養を血流から行き渡らせる系の施策では、バチっとハマることも多い印象です。



「痛覚」のメカニズムを組織に作るには

・目標管理設計と進捗管理により、KPIの未達の検知

・未達の場合にはアラート発生と、いい意味での危機感を醸成するフィードバックを与える

・業績やバリューを発揮しない際には、人事評価設計的に降格や降給

など浮かびます。

痛いのは誰もが嫌なんですが、痛みを感じないと怪我をしても気づかなかったり、生死に関わる危機から脱することができないです。

一見不合理ですが生存のために必要なんですよねぇ。

痛いのは身体からの大切なサイン。サインを出せるシステムを創り上げられているか、神みたいな観点です。

痛みも早く感じられる方がいいので(快感も同様)、月次で業績管理するよりも週次がいいですし、週次よりも日次のほうがすぐに行動変化をとることができます。日次で、出勤して朝イチに大事な数字を確認しますよね。

気持ちが良くなる場は「ドヤ会」という成功事例を共有する会議体を作って運営してたりしました。


情報流通は神経系や血管網の例えを用いる

戦略の浸透においては、神経回路や血流のアナロジーからは、「どこにボトルネックがあるのか」「どこで情報変容してしまっているか」「現場レベルまで理解されているか」に目をむけられるようにもなります。

解決のためにはどの情報チャネルでどんなメッセージを何回くらい流すかなどに考えが及ぶようにもなりますし、EQ的な観点でメンバーみんなに栄養が行き渡っているか、行き渡っていない人(部位)があればいつどの栄養剤を補給するかなど、情報の流れにもこの考えは利用できます。

同じ情報を持っていなければ、同じ判断基準、同じ意思決定、同じ行動は取れませんので。

こうして「では社内の情報システムはどうしようか」であったり、「どの情報とどの情報をつなぎ合わせて全体的に統合的に状態を掴むことができるか(顧客データ、在庫データ、販売データなどの全体最適な連動設計)」、メンバーの成長を促すフィードバックをどう行ったらいいか等を思い浮かべることができます。

組織内の目的のすり合わせ、共通言語化の有効性も、このことから重要性が感じられますよね。

ちなみに、情報共有に関しては、私は「いい情報は垂れ流す」をモットーにやっています。自分のなかだけに閉じ込めず、積極的に組織にシェアです。


マーケティングを最大限に機能させるためのチームづくりや、マネジメントについていっぱい書いてます。こちらもどうぞ。


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