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原理原則の学びを積み上げる「積層学習」は人生のコスパがいい

私は、アマゾンのジェフ・ベゾス氏のこの言葉が好きです。
「⁠10年経っても変わらないもののほうに僕は興味がある。質問としてはそっちのほうがすぐれている」
小売業だったら、安さ、品揃えは10年後も大切だなとわかりますよね。マーケティングの観点でも、とても重要だなと思うのです。


「積層学習」というコンセプトで覚えておくと、役に立つかもしれません。


例えば、顧客ニーズ。顧客ニーズは時代とともに満たされ具合も、新しく欠乏するものも次々と変わっています。ただ、変わらないのは「顧客が欲しがるものを作る」ということ。プロダクトマーケットフィットとか、ジョブ理論とか言われますが、シンプルにはこれですよね。発生しているニーズへの対応だけでなく、「ニーズの創造」も抽象的には同じです。


メディア環境は激変しました。新聞、ラジオ、テレビ、雑誌、キュレーションメディア、アプリ、ソーシャルメディアなどなど・・・。インターネットとスマホで、顧客も検索などを通じて情報をたくさんもつように。非対称性が消えつつある。Googleは130兆ページを登録しているといわれています。いわば、「消費者へのパワーシフト」です。不当に高いものは見破られますし、価格ドットコムの登場のように、他社と簡単に比較に晒されます。


さらに、情報爆発の時代になり、アテンションをめぐる競争は激しいものです。見てくれません。番組や紙面構成が変われば、PRも変わります。

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