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どうやら母になったらしい ⑥妊娠6ヶ月

※この記事は2020年9〜10月に書いてます

え、もう6ヶ月??20週?? うわ、折り返し地点じゃん、おそろしい。

お腹にきて127日、予定日まで140日だってさ。

[身体の変化]
・お腹が目立ちやすくなってきた
・立ちくらみは落ち着いた
・わりといつも眠い
・閃輝暗点がたまーに見える
・体重が増えてきた(平常時+3kg)

● I’m expecting!

ベルギーの友人がコロナ禍で寂しがっていたので、ZOOMをすることに。

安定期だし、報告しようかとなったが、I’m pregnantだと、ちょっと「孕んでる」感ある気がするというか、直接的すぎない? なんかもっと、婉曲表現っつーか、そーゆーのないかなー、と思って検索。すると、I’m expecting、なんて言い方があった。(近ごろはDMM英会話ばかり参照)

とはいえ、これ本当に通じるの? 何を期待してんの? って感じにならない? と半信半疑で、言ってみた。

「So……I have a big news. ……I am…expecting!」

「……oh Wow!!!!!!! really?!?!!!」

わ、通じた! ほんとに言うんだ。

こういう表現おもしろいな、妊婦にしか言えない、今だけの言葉だ。(※男性は、she is expectingとは言えるらしい)

日本でも「できちゃった」っていうけど、互いに共通認識を持たないと「何が?」と聞き返されそうな俗語だし。

ちなみにこの後、彼にはうれし泣きされた。オネエ系ゲイだからなのか、感受性と表現が豊かで、すぐ泣く。近所の寿司屋には「あの泣き虫さん」とか言われてるくらい。かわいいひとです。

なお、ベルギーでは育休は3ヶ月までらしいので、日本の男性は1年取れるんだよと言ったら、すごく驚いていた。

そう、実は日本は、世界で韓国に次ぐ長期休暇の取れるすごい国。にも関わらず、日本の男性で育休を取る人はたった7%ほど。おそらく、フルでとる人はもっと少ない。法律はがんばってるんだけど、空気がね……前例はたくさん作っていこう。

ベルギーは、コロナの影響としては日本とそう変わらない印象だった。映画館も間隔を開けて営業してるとのこと。

一方、先週ニューヨークの友人にも妊娠を伝えて、そこから色々雑談したけど、まあニューヨークは大変らしい。飲食店は店内飲食させた店は逮捕される(2020.9現在)とか、ディストピアすぎる……今はオープンエアでがんばってるらしいが、冬どうなるんだ、氷点下になるあの街で。


● 抱き枕最高

17週くらいから仰向けで寝るのが寝苦しくなってきて、羽毛布団を抱いて寝てたんだけど、そろそろ寒くなってくるからと、抱き枕を購入。

完全に人をダメにする抱き枕

ただ、これからお腹膨れるのになんで真ん中が膨らんでるデザインなんだろう?(※もっとお腹が膨らんで来たときにお腹を乗せるためらしい)とは思いつつも、足を挟んで頭を乗せられるの、めっちゃラク〜〜〜。なるほど、あるといいグッズと言われてるわけだ。


● 胎動が強くなってくる

18週くらいから、中でウゴウゴ動いてるの、腸のガス?にしては位置が……と思ってたんだけど、やっぱり腸じゃなくて子宮だわ、と自覚しはじめる。

これがなんとも言えない、気持ち悪さ

よく「わあ、動いた❤︎」みたいなのあるけど、あの母性、多幸感はどこからくるんだろう。

私はもう、とにかく違和感。お腹痛くてゴロゴロして、トイレ行って落ち着……かない。出ない。そりゃそうだ。まじか、これがあと4ヶ月続くのか。いや、すっきりしなすぎて。もっと動きがリアルになったらかわいく思えたりするのかな。

今は一般的なつわりの時期なんかより、よほど具合悪いし、眠い。胃を蹴られてるような、腸を刺激されてるような。みんなが苦しむという便秘は不思議とないけれど……。これは数ヶ月続いてるミルミルのおかげかもしれない。

第一子だと、何もかもが初めてすぎて手探りだらけ。第二子だったら、あー、この感覚ねー懐かしーな、くらいに思えるんだろうか。なんにせよ、早く慣れたい。


● これからの料理が心配

丸8年、2人分の料理に慣れてきたし、そもそも味覚が夫婦で完全に一致してるのが結婚の決め手にもなっていた。辛いモノレベルも我が家はかなり高いんだけど、子ども生まれたら何作ればいいんだろう、などと先々のことを考えて不安に。

カレーはスパイスから作る率のが高くなってきてるのに、星の王子さまとかから始めないといけないの? 熟プレミアム辛口ルー使えなくなってバーモントカレー甘口になるの? どーしよう。って、3年くらい先の話。

でもカオマンガイだけは絶対つくるもんね。タレも遠慮しないもんね。そもそもタイの子どもが辛くないモノばかり食ってるとは思えないしね。ここタイじゃないけど……。

5年後くらいには、使うフライパンのサイズが大きくなったりするのかな。中華鍋とか買おうかな。セイロも倍のサイズを欲しくなるかも。


● 妊婦もサウナ入っていいんだよ

何度も何度も妊娠中サウナ入っていいの?と訊かれるので、ここにエビデンスをご用意しました。

なるべくフィンランドの文献をソースに書かれている文章を紹介してみました。まあ、うちのサウナは本当にフィンランドのストーブだし、もしサウナダメだったらフィンランドでは畸形児ばかり生まれてることになるので。そしてそんな報告はないので……。

※2020年冬にサウナ・スパプロフェッショナルの資格を取得したのだけど、そこのテキストには、安産のためにむしろサウナに入れくらいの記述があった。結局のところ、気をつけるべきは立ちくらみなどの別の問題で、それはサウナに限らずお風呂などでも気をつけるべきこと。もし、サウナで子宮内の羊水の温度が急激に上がるほど上昇したら、それは他の内臓も大変なことになっているよね……。


● 男女平等になってきたのは近年だ

人の寿命が伸びてきたから、人生における妊娠が占める時期の割合が少なくなってきた=女性が動ける時間が増えた、ってのが男女同権がいろいろ言われはじめた理由なのかなと思えてきた今日この頃。

さらに昔は子どもをたくさん産んでたし。大正生まれの世代になると、兄弟姉妹10人とかザラにいる。(ほんと、どうなってたんだよ……。)こんな身重で絶不調な状態じゃバリバリに働けるわけがない。肉体労働中心の時代だったし、男に働いてもらわないと無理だわ。

けれど仕事の仕方が変わってきて、寿命も伸びた。

フィンランドみたいに農耕時代から男女一緒に仕事してきたから平等が進んでる、なんで国は例外的で、ほんと、単純に女性の社会進出がごく最近で、だからまだまだ課題が多いんだな、と、妊婦になって思った次第。オチはないです。


● くしゃみが痛い

くしゃみごとに、下腹部に毎度嫌な痛みが走る。問題はないらしいけど、なかなかつらいもんがある。今回、春は妊娠にかぶってないから花粉は妊娠中総スルーできることだけが救いだ。

● おむつのCMをリアルに感じはじめる

今までは男にとっての生理用品のCMくらい「フーン」て感じのコンテンツだったのに……。

ほう、通気性が、ふむ、おしりさらさらか、などと、CMがちゃんと情報となって目に、耳に飛び込んでくる。こうやって家族系CMのターゲット層になってくるんだなあ、と思った。

● 【21週】妊婦検診

地味に痛いのは、妊娠前からずっとある子宮筋腫だった。あらかじめ取っておけばよかったと後悔する。中にあるアザを赤子に蹴られてるって感じがして、とても痛い。

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背骨がすごく綺麗に見えてちょっと感動する

エコー検査はなにかと正常。全身はもう映らない。


● マタニティマッサージ

マタニティマッサージをやっているサロンはいくつかある。私が行ったのは今回コロナで安くなっていた


妊婦はあまり右向きではない方がいい、と言われ、左側臥位(左向きで寝ること)について調べたら、なんと左向きの方が体調がよくなるだの、死産リスクが低いだのいう話がわんさか……。というか妊娠中、この手のビビらせネタ多すぎるんだよ……。

これは動脈の関係らしい。どこまで本当なのか、おまじないなのか、よくわからないけど、まあできなくない努力だからやっておいても損はなかろう……。とりあえずそれ知れただけでもマタニティマッサージ受けた甲斐があった。


● 私がイラストになった

馴染みのパン屋さんに行ったら、イラストレーターの方が来ていて、描いていいですか! と突然言われたので承諾した。こんなに可愛く描いてくださって……! ありがとうございます。


● 腹が減る腹が減る腹が減る……

また腹が減る。体重は通常時の+3kg。でも顔が痩せたといろんな人に言われる。全部栄養を胎児に取られてる感じで、寄生されてる感がすごい。

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最近よく使うスタンプ。ほんとこんな感じ。


● 日本人の「6ヶ月」は痩せすぎ?

イスラエル人の知人を招いて家でサウナした。

「え! そのお腹で6ヶ月! イスラエルだともっとこーんなだよ(8ヶ月ぽい輪郭を描きながら)」と言われた。個体差がすごい。

イスラエルでは、妊婦は寿司と生卵は絶対ダメと言われているので、どっちも食べてると言ったら驚かれた。寿司については、日本ほど生魚の扱いに慣れてないからだろうし、卵の生食文化がある日本では卵の殺菌基準は異様に高いから食べられるってだけなので、そりゃ他の外国では禁忌レベルだろうなあと思う。(たまに生卵ダメって信じてる妊婦いるけど、日本ではOKです!)

でも「イスラエルは妊婦はワインは1杯まで平気」らしく、なんやてーとなった。結局この辺の食べていい、いけないについては、各人種や民族のもつ体質や、国の基準によるなあと。

とはいえ、この知人もまたゲイなので、実際イスラエルではどこまでこの基準なのかとかはわからない。自分ごとじゃないとそんなに詳しくはなれないし、私も妊娠するまではいろんなこと、なにも詳しくなかったしな。


● 【22週】胎動が変わってきた

初期の胎動は腸のガスみたいで、それから何かご飯を喉に詰まらせてエイッと飲み込むときみたいな感じに変わった。

今は、お腹全体が痙攣してるみたいな感覚。ピクッ、ピクッと動くのが、触らなくてもはっきりわかる。触るとボコっ、と寝返り打ちまくってる感じがする。

映画観てるときにドンドンやってくる。インターステラーのクライマックスで、主人公がドンドンしてるとき(詳しくは観てない人のために書けないけど)シンクロするようにボコオッって動いたので、腹の中があの世界なんじゃないかと思った。

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映画館は行っといたほうがいい。産後は当分行けなくなるから。


● マタニティ服は絶対着ないぞ

妊娠するまではゆるかったパンツを着て出かけた。なのに、途中からだんだん苦しくなってきて、外出先でPLSTのワンピース(セールで4,000円)を購入し、着替えるハメに……。

現在体重は平常時の3kg増し。そりゃ着れなくなる服も増えるわ。

しかしそれでも絶対マタニティ服をどうにか着ないで冬をやり過ごしたいと考えていて、そしてできればブラもつけたくないと思っていたとき、この神なワンピースが発売される。

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妊婦なのに背中開けてるなんてと言われるかもしれないが、みてくださいこの官能的なシルエット!

加藤順子さんによるブラカップ付きワンピース。うーむ、すばらし。妊婦いいじゃん! と思った瞬間です。(インスタのストーリーで見て覚えてる!って人いるかな……あれは私でした)

足元までのロング丈。かっこいい妊婦におれはなる!

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ほっこり妊婦などくそくらえだー、にしてもイカつすぎる


● 【23週】初めて席を譲られる

上みたいな風貌ですけど、ちゃんと席は譲られるので世界はやさしい。声をかけられたとき、思わず第一声遠慮してしまってその場でハッと後悔した。

そう、遠慮しちゃダメなんだ。だって席譲ったとき「大丈夫です」って言われてしまったあとのバツの悪さ、ここをこれだけ読むくらいの人なら、みんな知ってるよね? さわやかにありがとうございますって言って、人のやさしさに甘んじよう。


● 母親学級に参加

地元が開催していた母親学級。栄養のこととか、子供の歯医者のこととか。

「細いからもっと食べなきゃだめ」みたいなステレオタイプなこと言われるかなーと思ってメンドクセーとか思ってたけど、実際は「健康に見えるし、元々細いだけなのねー」って言われただけで済んだ。今は、役所の人とかもだいぶ変わってきてるのかもしれない。



● マッサージクリーム

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クラランスのマッサージクリームをいただいた。

夏にWELEDAのシトラスのボディクリーム(別に妊娠用でもなんでもないやつ)を使っていたけどなくなって、友人にもあげた妊娠用のものに移行してた。

それが半分くらいになったところでこれをもらったんだけど、これいいわー。香りはほのかな程度、クリームとしてはWELEDAよりベタつかずよく伸びる。

オンラインには今年発売されたばかりの限定マタニティキットや出産後キットもあるので、なくなったら検討したい。予定日まであと4ヶ月弱。お腹の膨らみが急激になるのはここからなので、妊娠線ができないように毎日皮膚を柔らかくしなくては……。

私は身長が急激に伸びたため、成長線がお尻にある。これをとても後悔してるので、妊娠線は絶対作りたくない

ちなみに伊勢丹とGINZA SIXにクラランスのマタニティマッサージがあり、それは胸とかお腹もやってくれる、思い描いたマタニティマッサージらしいので、予約してみたいな。

クラランスではマタニティマッサージは「マザー・トゥー・ビー」ってサービス名。mother to be……検索で出てこなかったわけだわ。


● 返事をするようになった

お腹をトントントンと指で叩くと、ボコって動きで返事するようになった。うわなんだこれ返事するよやってみ、と夫にやらせてみるけど、夫が触ると「シーン……」医師いわく、父親あるあるらしい。

胎動があると、毎回これ思い出すんだよなあ……。

ピキャー。シュタタタタ

突き破られてしんでしまいます。怖いよう。




つづく。

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