ICL(眼内コンタクトレンズ)手術をやってみた。

「ICL（眼内コンタクトレンズ）手術をやってみる。」の続き

手術当日

何てことないように過ごしてきたというか、前日もそういや明日手術だな、みたいな感じで過ごしていましたが、当日になるとちょっとビビリが入る。
手術時間が近づくにつれてソワソワ。
時間になってクリニックに向かう間も気がそぞろ。クリニックに到着してからも、

「(もう亡くなっているけど)親にもらった身体に、病気でもないのにメスを入れるなんて・・・」

「今から止めてもお金は返してくれへんのやろうなぁ・・・」

「っていうか、眼球にメスで穴を開けてそこからコンタクトレンズを入れて固定するって、ヤバすぎるのでは！？(遅い)」

みたいなことをグダグダ考えていましたが、定期的に消毒の点眼、瞳孔を開ける点眼、麻酔の点眼など、ひたすら目薬を投入しまくられて、ただただ目の状況が整うを待つ、待つ、待つ。(人によって瞳孔の開くスピードに差があるとのこと)

不織布の簡易的な帽子と手術着みたいなものを身に付け、待合から手術室前の待合へ移動。ここでもじっと待つ。ハートビートが高鳴るのが分かる。
そしていよいよ呼ばれて歯医者にある系の椅子に座ってここでもまた目の消毒、消毒、消毒。前の人が終わったら手術台へ移動。オペレーションは魚工場みたいだった。見たことないけど。

そのクリニックの院長が自己紹介して始まるが、顔を確認する間も無く手術の準備へ。まばたきしないように瞼を固定し、消毒の後にレーザー的なものでウィーンと眼球を切られ(実感ゼロ)、レンズが入り、それを固定(ここで押されるような感触はあった)。右目が終わって次は左目。正味、両目で5分はかかってないですね。WEBには30分ぐらいで手術が終わるって書いてますが、あれは準備が殆どのようです。

終わって少しだけ椅子に座ったと思ったら、そのまま検査へ。遠くの看板やビルが見える！が、近くが全然見えない。Apple Watchもアナログの文字盤は何となく分かるけど、通知されてきた文字が全く見えない。
大丈夫なのか、これ・・・

術後の検査は問題無し。手術は無事に成功。今後の服薬や点眼祭の説明を受けてリリースされるが、思っていた以上に近く〜中距離が見えません。折角なのでタクシーじゃなくて電車で帰ってみたのですが、ちょっと怖いレベルでした。

とにかくスマホの文字が見えないので、奥さんともやり取りが出来ない。

でり＝Uber Eatsを頼む

子供たちをどっちがお風呂に入れるかという話。見れば分かるか。

本来は煽りで使う技法ですが、この時ばかりは助かった。

これぐらいの文字の大きさでやっと見える。自分から送るメッセージはフリック入力でとりあえずは打てるけど、誤字脱字の確認が出来ない。そこではたと気付く。iPhoneとかって表示文字の大きさは変えられるのでは？

老眼仕様

このレベルだと何とか見える！でも、流石に目が疲れていてあまり長時間見る気にはなりませんでした。

思っていた以上に家事も戦力になれる感じではなく、目の辺りを触られるとよろしくないので育児系は奥さんにお任せし、台所の片付けとかのみ。

瞳孔を開くために散瞳剤という点眼をしているため、今日1日は近くは見えにくいとのことでしたが、時間が経つにつれて徐々に見えてくるように。

絶対あかんのですけど、夜にはちょろっとパソコンでテキストを打てるレベルにまで。ただ、ディスプレイの解像度は思いっきり下げて、くそでか文字でやりましたが。

手術当日は首から下のシャワーのみ。手術後3日目までは洗顔NG、洗髪系もNG(要するに目に水が入ってはいけない)、術後1週間は変なゴーグルを昼も夜も装着し続けること(保護眼鏡って言うてるけど、あれはゴーグル)。
飲酒も術後2日目までは控える。喫煙だけ当日からOKなのだけが、納得いかない。

術後の説明時、渡された用紙は全く見えていないのですが、
スタッフさん「重いものを持ったりは一ヶ月控えてくださいねー」
私「え？術後1週間経ったら運動は大丈夫なのですよね？」
スタッフさん「それは軽めの運動ですね。ジョギングとか」
私「筋トレとかって駄目なのですか！？」
スタッフさん「駄目です」
うっそーん！それは聞いてない！(後から見たらWEBのFAQには書いてあったね・・・)
1ヶ月も休むと体型がたるみまくるので辛いところですが、重いものを持って眼圧がかかると傷口が開く可能性があるそうで・・・恐ろしい。
泣く泣く、週1で通っているパーソナルは1ヶ月間お休みすることに。

術後2日目

起きたら視力がグッと良くなっているので、皆さん感動されますよと聞いていましたが、うん、まぁ、確かによく見えるけど、異物感もそこそこありますね、これ。術後の翌日検診に行くと、視力自体は両眼1.2出ていて、これからよりチューニングされていくのでもっと見えやすくなってきますよとのこと。昨日よりは近くの文字がグッと見えやすくなったのですが、ちょっと離れたノートPCのディスプレイの文字とかがまだまだ見えにくい感じ。

術後3日目

見え方はより落ち着いてきたけど、何か随分目の中がゴロゴロする。異物感。

術後4日目

昨日よりもゴロゴロはマシになり、この後日に日に見え方は落ち着いていき、目の違和感は少しずつ減っていったという感じです。

術後1週間検診

特に問題無く。次は1ヶ月後に。

現時点での感想

裸眼でこんなに見えるようになるなんて！というよりは、ずーーっとコンタクトレンズが入ったままの感じ。外さずに寝ても、充血してないだけというのが実感です。まぁ、そもそもそういう手術なんだけど。こんなにもコンタクトレンズが入ったまま感なのかとは思わなかった。

でも、これで災害とかが起きた際、眼鏡をかけずに逃げたは良いけど何の戦力にもなれないという事態は回避できます(考えすぎ)。
あと、眼鏡・コンタクト族の悩みとして、朝イチに露天風呂へ入る時、コンタクトせずに入ると景色が全く見えない問題が解消されます。ホテルを作るためには、こういうことも重要。

やりたくてやったのですが、良さを実感するのは旅行に行った時とかになりそうです。またしばらく経った際に、レビューいたします。