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After Digital 2 要点

本書全体で語られていること

 DXに際して必要なことはただ単にデジタル化することではなく、顧客体験(UX)を作り、顧客との関係性を作ることである。逆に言えばUXの設計がないDXは成功しない。

アフターデジタルの主要素

・アフターデジタルの考え方
 旧来の考え方は「リアルを中心に据えて、デジタルを付加価値と捉える」だが、アフターデジタルでは「デジタルが中心で、リアルで付加価値を与える」というように考える。
→リアルの希少価値が高まるので今までよりも重要な役割をもつ

・属性データから行動データへ
 属性データでは「男、中収入」などのペルソナしか立てられなかったが、行動データでは各個人の嗜好や状況、に合わせて最適なコンテンツを提供できるようになる。

・商品販売型から体験提供型へ
 いわゆる、サブスクリプションモデルへの移行。接点頻度を高めて行動データを集め、ユーザーのペインポイントを理解する必要がある。

海外を日本の比較

日本と中国では以下の点で異なる
・国家の運営体制
・経済構造
・文化背景

中国などと比べると人口の差が大きくネットワーク効果が聞きにくい

EC率は20%を超えている国は存在していない
そのため世界で20%をとるように進出しようとする
中国では残りの80%にアプローチしようとしてOMOが発生した

中国企業は「ユーザーに不義理なことはしない」「データを持っていることは責任であり社会貢献に還元する」というマインドセットを持っている

DXに必要なこと

データはお金にならない
解釈とセットになることで価値を持つ

個社で取得できる行動データをいかにUXに活用できるかがキー

AI・データをはじめとするテクノロジーで実現できることとできないことを理解した上で、それらを活用しUXを駆使してビジネスやサービスにおける環境設計を行うべき

データから直接にビジネス成果を出そうとすると失敗しやすい
データからUXを向上させることを通して成果が上がるようにするべき

顧客に提供したい価値を定義することが重要で、その価値に対してどのようなUXが良いのかをデータ取得とUX改善のループを回しながら改善していくことが大切


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