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言いたいことがないコミュ障のための第3の選択、ファシリテーター[新・群れラジオ#15]

この記事は2/14に行われたラジオのまとめです。

この日は聖バレンタインデーということで遅めの時間スタートでした。
それでは早速やっていきましょう!

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本号を持って、第7号課題図書をおさめます。


やっぱりさすがのなかそねさんです。

今回の記事はラジオの感想などをお送りしようと思います。



突然ですが、ワークショップに参加したことはありますか?ちなみに、私はあんまりないです。2、3回かな、この参加回数が多いのか少ないのかはあんまりわかりません。

ワークショップにはテーマがあります。たとえば、「プラトン」とかですね。この前、商店街を歩いていたら知らないおばさんに哲学ワークショップの勧誘をされました。プラトンの『国家』について語り合いながら現代の政治について理解を深めようとチラシに書いてありました。あまりにも怪しすぎたので参加はしませんでしたが…

では、群れラジオもワークショップでしょうか?

【ワークショップの定義】
普段とは異なる視点から発想する、対話による学びと創造の方法

第4章ワークショップデザインとはなにか p.112

問いのデザインの目的は、固定化された認識や関係性を揺さぶろう!というものでした。固定化された認識や関係性が揺さぶられたとき、新たな意味やアイデアが創られます。これを促す対話を創造的対話と読んでいたのでした。

群れラジオを通じて、「ユリイカ!」と声をあげてしまった場合に、それは創造的対話であるといえるでしょう。

ユリイカ!


創造的対話がなされる場には、進行役がいたほうがまとまります。これをファシリテーターと呼びます。

ファシリテーター:進行役。場を俯瞰しながら適切な問いを投げかけ参加者とともに問いを深めていくプロセスに伴走する

ファシリテーターは、場の設けた目的が達成されるように、場を俯瞰しながらはたらきかけます。

ひとつのテーマで議論しようとすると、さまざまな問いが起きます。「これが問題ではないか?」「いや、あれが問題じゃろう?」「そもそも問題なんてないよ?」いろんな考えの人がいて、同じテーマでも関心はさまざまです。しかし、Aさんが提起する問題とBさんが提起する問題、Cさんの主張問題はない、3人が3人のまま自分の主張を訴えても議論は活性化しません。新しい考えを受け入れる準備が整っていないからで、「いろんな人がいるよね」で終わってしまいます。そのため、ファシリテーターが色々な角度で問いを投げて、参加者の興味を惹きつつ創造的対話がなされるようにサポートしていくのです。

ラジオでは所長の会社での実体験を交えながら問いのデザインの位置づけについて話し合っていました。若手とのミーティングで、目的は、会社でエンゲージメントを高めていくにはどうすればいいのか?というのを話し合う場だったようです。

結果的に、若手が発言する機会がうまれていろいろなアイデアが飛び交う場になったようです。これ!という解決策は定まらなくても、若手が参加して、積極的な発言をし関係づくりに貢献したようです。


問いのデザインの位置づけ

3人の『問いのデザイン』の感想から、問いのデザインの位置づけを見てみましょう。読者のみなさんに、「問いのデザインってこういう本だよ」というのを伝えたいです。

らるさん:思考法のところがいちばん好き。後半は著者の本業の話ですよね。その通りやったらうまくいくという話でもある。仕事で使う人だったらいいと思うんですけど、正直後半は退屈に感じる部分もあった。

めぽりっくさん:この本はすごく良かった。ファシリテーションのケースの2と3は心に響いた。すごく身近な事例だった。表面的には問いが大事だよねというのはわかっていたんですけど、あのケースを読んであの人たち(著者たち)本物だ!と思った。
私なら諦めるところを、ここで問いのデザインです!といっていて、ここからなんだ〜と、これは自分にはできていないと思ったから心打たれた。

所長:実際に自分で問いを立てるとなるとむずかしい。これは実践あるのみだと…

ラジオ


著者のnoteアカウントを発見しました。
前半部分と後半部分はたしかにずいぶんと内容というか雰囲気が違うなあと感じていたので、上の記事を読んで納得しました。

読者のみなさんもぜひ〜!


会社で自分の思う問題点をマネージャーに話すというミーティングの場が設けられた。これから問題の本質を見定められて、課題が定義されるんだろう。自分は今まで絶対君主制の仕事場でやってきたからそういう話し合いの場が設けられて参加できたのはすごく新鮮だった。[マイク日記より]


かんそう


人と関わることが楽しめない、そういうコミュ障のためにファシリテーションという選択がいきるのではないか。ワークショップには、場の目的があります。我々(コミュ障)は、ときに目的や理由がないと人と関わることができない。その制限を突破するための選択としてファシリテーションがある。そういえないだろうか。

「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜」というフレーズがあるが、「言いたいことのないこんな関係じゃ〜」だ。言いたいことはなくても、言いたいことを言えなくても、新しいアイデアがわいたり、そう考えるのか!という発見があると人と関係することを楽しめる気がする。そして、自分の考えを言う人を見ると、「我が強い」と敬遠されがちだけど、我が強いで済ませていいのだろうか。問いを投げかけて受け止められるようになりたい。そして、あわよくばそのやりとりを楽しめるようになれたら…

自分の考えはなくても、場を整理しながら収穫をえる時間にできれば、人と関わることに楽しみを感じることができるのではないか、そんなことを考えました。


ファシリテーション、それは群れの支配者になるには必要なスキルです。
コミュニティでも、みんなが気軽に要望を言う。あれがほしい。この機能をああしてほしい、など。

「それのなにが問題なんよ!」という怒号が飛び交うとき、ファシリテーターは大地の怒りを鎮めるかのように降り立ち、合意を形成しながら問題の本質を捉え、課題を定義する。そして、遠くビジョンに向かって歩んでいくのだ……
そんなことを思いました。


ファシリテーター「今日は、理想の家についてのワークショップへようこそ」
マイク「キャシー、ぼくワークショップなんてはじめてだよ」
キャシー「家は一生モノよ。最高の夫と住むには、最高のお家がいいじゃない」
マイク「きみはアメリカハウスコメディの見過ぎだよ、口調がそのままだ」
キャシー「あら、マイクだって60年代の喫茶店にいる大学生みたいな喋り方じゃない」
マイク「おやおや」

ファシリテーター「それでは、今の家から出てはいけないとなったとしたら、どのくらいまで我慢できると思いますか?」
マイク「ぼくは1週間かな。」
キャシー「あたしは2日」
ファシリテーター「最初にどこに出かけますか?」
マイク「銭湯かな、今の風呂は狭くって」
キャシー「レストランかしら、料理を作るの疲れちゃうのよね」

第8号課題図書は君主論!

なお、今号をもってマイクとみさわはしばらくお休みします。それでは、また逢う日まで!


社会に揉まれてきます!

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