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昔、GX-1というキーボードがありました

1975年、YAMAHAからGX-1というキーボードが発売されました。

昭和50年に登場した近未来的なフォルム&革新的サウンドの「ドリームマシン」

3段鍵盤+フットベースという形でいちおうエレクトーン(YAMAHA製電子オルガン)ということになっておりましたが、音源は

  1. VCO(音程を決め)

  2. VCF(音色を作り)

  3. VCA(音量を調節する)(参考

とアナログ・シンセサイザーと同様、つまり「エレクトーンの形をしたアナログ・シンセサイザー」でした。
(ちなみに当時のエレクトーンの音源は、トランジスタ回路を使用した「分周方式」というもの。)

ちょうど鍵盤楽器奏者がローズやクラビネット、ハモンドオルガンからシンセサイザーに注目し始めた時期だったのもあり、キース・エマーソン、スティーヴィー・ワンダーを始めとする多くのミュージシャンがライブやレコーディングに使用しました。

今考えると、海外のアーティストはライブやレコーディングで大いに活用するも、日本ではあくまで「エレクトーンのコンクールやコンサート用」として使われるに留まっていた気もします。400kg近い重量とあの当時で700万円という価格の問題でしょうか。

▼GX-1を演奏するスティーヴィー・ワンダー

▼貴重な解説ビデオ

▼分解したらこんな状態です

子どもの頃、テレビでプレイヤーの方がこれを弾いているのを観た記憶(NHKだったか?)がありますが、とうとう本物に触れる機会は無く。子どもの頃の憧れでございました。