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ぴえんという病 読書感想文

さらばのテレビ大阪で著者が出ていたのをみて
読んでみる。

大学生で15歳から歌舞伎町を出入りしている著者がTOHO横ビル
→旧コマ劇前広場に集まる集団を研究対象として観察する本。
リストカットをみたことないという著者の目の前で剃刀を
手首に引くホストにはまっている女の子。
始めた理由はホストが手首とか切ってるメンヘラな
女の子って、かわいいよね~。と言ったから。
歩いてる人に1000円もらって生活費を稼ぐ元アイドル。
刑事逮捕されてそれを実名でSNSにあげる男に炎上ではなく
喜ぶファン。
ホストクラブでソフトドリンク一缶に数百万。
もやしに1000万支払う女性。

自分の価値観では計り知れない人々が多く登場するが
歌舞伎町のビルから飛び降り自殺しようとする女性を著者が
止めようと対話する件の生々しさが強烈だった。

女性用風俗で働き苦悩する男性の件も
風俗で働く事のしんどさを具体的に感じさせられる。

巻末の著者と真鍋昌平の対談で希死観念にとらわれる事があると
話すが
自分にとって分からない人の話を
分かりやすく書いてくれる著者には
長生きしてもっと書いてほしいと思う。




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