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ベルサーチを殺った男 読書感想文


関係のあった複数の人間を殺害し
車を手に入れるために無関係の人間を
殺害し有名ブランドの創業者であり
デザイナーを殺害して数日の
潜伏の後に自死した犯人の男についてのノンフィクション。
深い思い入れの表すような描写もなく観察するように
犯人がどのような環境で育ちどのような境遇にあり犯罪に至り
わかる範囲ではしっかりと描写されるが
なんの溜めもなく殺害に及ぶ場面も淡々と描写されるのが恐ろしい
その頃の社会的背景や社会にどのような影響を与えたかも
描かれるが
犯人とブランド創業者の男が殺害現場の創業者の男の豪邸の前で
どんな会話をしたかは犯人の自殺によって永遠に失われた
という一文に恐怖を感じた。
巻末に当時のFBIの指名手配リストが載っているのも
現実感を感じさせて怖くなる。
犯罪ノンフィクションとしてとても良い本だと思う。


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