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生命科学系の大学院留学・研究インターンシップ

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海外のPh.D.コースへの留学や大学生の研究インターンシップに関する記事をまとめています。
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#博士課程

英語ネイティブの研究メンター

科学研究業界の公用語はもちろん英語だ。AI翻訳サービスなどが発達しても、日本の大学生にとって、海外留学の大きな目的の一つは言語のトレーニングだろう。 大学院での研究メンター(研究指導教員)は、ひとりの研究者の育成を任せられたような立場にある。ある研究室の出身者がそのメンターのクローンのように、研究スタイルや考え方を刷り込まれているような状況をよく見かける。これは、研究テーマの設定や、論文の読み方、実験のデザインや結果の解釈などについて、細かいところまでアドバイスを受ける、日

米国の生命科学系PhDプログラムの外国人定員

大学院に応募する、といえば、何らかの定員があって、その枠を競うイメージは欧米でも日本と変わらない。目安となる全体の定員については、募集要項に書いてあるが、実際には「外国人枠」のようなものがあるので、少し書いておこうと思う。 欧米の生命科学分野の大学院の学生は、入学から卒業まで、学費と生活費を全てカバーする奨学金を支給されてコースワークや研究に励む。大学院の定員というのは、この経済支援の定員、ともいえる。 国籍で応募者を差別する意図は無いとはいえ、奨学金の種類によっては国籍

研究インターンシップ応募にむけて自己アピールサイトと名刺を作ろう

9月11日にポストした「生命科学系の大学生が研究留学する3つの方法」では、サマープログラムへの応募や、研究室に直接メールでコンタクトを取る方法を紹介しました。それと並行して、英語で自己紹介ウェブサイトを作っておくと良いですよ。その理由やポイントなどをまとめます。 1.あらためて自分のことをよく見直す機会として 学部生の早くから(子供のころから?)研究者を目指している人は、就職活動はしてないと思いますが、「自己分析」みたいなことからはじまります。   自分が興味をもっている