習慣化のコツ⑤ 番外編 継続的成果が得られるKPT
前回の「習慣化のコツ④」でビジネスフレームワークのKPTについて触れましたが、時間が足りなかったため、改めてご紹介したいと思います。
※KPTは、Keep(継続)、Problem(改善)、Try(挑戦)の頭文字です。
皆さんはプロジェクト終了後に振り返りをしていない、もしくは少ない、効果的ではないというケースはありませんか?
「振り返りはやったほうがいいと思っているが、忙しくてやれていない。」
「振り返りは個々人でやればよい。」
「振り返りを取り仕切って実施してくれる人がいない。」
結論、いま忙しかったとしてもKPTは絶対にやったほうがよいです。
何ができて、何ができていなくて、今後どうするかを考えず、共有もされない場合は、チームのレベルアップは難しいです。
一つ一つを着実に前進させることがレベルアップの近道だと考えます。
KPTは、プロジェクトの振り返りをシンプルにし、改善と挑戦のサイクルを加速させることで、継続的な成長を促します。
では、私が実際に使ったKPTを例にご説明します。
1枚の紙、もしくは1ページのPowerPointで、左側半分にKeep(継続)とProblem(改善)、右側半分にTry(挑戦)を箇条書きします。
Keep(継続)の欄によかったことや継続したいことを書き、改善したいことをProblem(改善)に書き、最後に改善したいことを踏まえて挑戦したいことをTry(挑戦)に書き出します。
この例では、それぞれの会社組織で、四半期ごとに振り返りを行って発表し、共有してお互い指摘をしていました。
次の四半期では前回の
「Keep」がきちんと継続できていたか?
「Problem」がきちんと改善されたか?
「Try」がきちんと挑戦できたか?
を振り返って、書き足したり、修正します。
Problemが2回続き、解消されない場合はいまのやり方では改善が難しいとし、別の改善案を検討します。
繰り返していくと、Keep(継続すること)が増えてくるので、
左側をKeep、右側をProblemとTryに変えても構いません。
上記の例は、まだKPTをやり始めた年で、Tryの書き方がよくありません。
「できるだけ精度向上させる」という文章がありますが、これではあいまいで具体性に欠けるため、Tryに書く内容はできるだけ数値を入れたほうがよいです。
また、KPTをアレンジして1年間の振り返りも行っています。
左側に1年間で「やったこと」、右上にやってみて「わかったこと」を5段階評価し、右下に「来年度やること」を記載しています。
こうすることにより、
いま何ができて、残課題は何か?
1年で何ができるようになったか?
コスパがよい取り組みはどれだったか?
来年取り組む内容は何か?
などが明確になり、成長も実感できて継続的成長がしやすくなります。
頭の中で、なんとなく上手くいったこと、上手くいかなかったことはわかっていると思います。
ただ、それを書き出してみる、発表して説明して指摘してもらうことで、より深く振り返りができ、次に生かせます。
そのため、改善と挑戦のサイクルを加速し、継続的成長を促進させるKPTはおすすめです!
あとがき
フレームワークって難しいんですよね、、、
フレームワークの使い方を書くのはちょっと勇気がいりました。
よくあるのは、他の人から言われてフレームワークを使う(やらされる)パターンで、目的に合っていなくて効果が出ず、
「フレームワークは使えないよね」
になってしまうケースです。
私もきちんと使いこなせているか自信がなく、ものすごくうまく活用されている方々を見てきたので、書くのが怖いなと思いながらも、いまできる全力の表現をしてみました。
そろそろ有料記事も書いてみたいなと思っているので、この記事が有料級だよと思ってくれた場合は、「スキ」を押していただいたり、コメントをいただければ嬉しいです。
では、また次回!