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初めての出産~産後のこと

こんにちは。
気づけば3月も半ばとなりました。
12月14日に無事出産を終え、母親歴も3ヶ月です。
気持ち的にも環境的にも落ち着いてきたので、出産からいままでのことについて書いてみたいと思います。

初めての出産レポ

初めての出産は破水からのスタートでした。
朝7時に破水に気づいて、病院に着いたら診察をしてそのまま入院になりました。
外来が始まっていたので、いつも通りに受付をして外来で診察をして、入院棟までバスタオルをあてながら歩いていくという、全然ドラマチックなものではありませんでした。

お昼くらいから陣痛が始まって、赤ちゃんが生まれたのは次の日の10時51分。
分娩所要時間は23時間1分でした。
(この1分に最後のふんばりを感じて個人的に気に入っています笑)

無痛分娩を希望していたので、子宮口が6、7センチ開いた18時ごろから麻酔を開始しました。
開始したのはいいのですが、お産が進んでいると麻酔の効きが悪いみたいで、正直最初は麻酔前と違いがわからないくらいでした。

陣痛の痛みは本当に想像以上で、ウソみたいに痛かったです。
どこかで手指を切り落とす痛さに近いと書いてありましたが、本当にそんなかんじです。
現代の日本に生きていて、ものすごい痛いとか怖いとかって正直そんなにないと思うんです。
ホラー映画でもドラマの手術場面でも、本当に怖いところや痛そうなところは上手にぼかしてあると思うんですけど、出産ばかりは全く冗談ではなかったです。

20時には子宮口全開だったのでその日のうちに生まれると思ったのですが、実際にはそこから半日以上…。
体力が切れて休憩し、陣痛が再開してから体力切れで再び休憩しましょう…となったタイミングが精神的にも一番きつかったポイントでした。
「本当に産んであげられるんだろうか…」、「赤ちゃんに会えない…」と思って悲しくなっていたところで、母から喝をいれられ、なんとか気持ちを立て直しての出産でした。

今回はコロナ禍の里帰り出産ということで、立ち合いも入院中のお見舞いもできませんでした。
そのため、気持ちが弱ったときのサポートがその場で得られないというのは、分娩が長引いたときにデメリットだなと思いました。

退院から1ヶ月の体力とメンタル

生まれた赤ちゃんを見て、最初に思ったことは、正直に書くと「大きいな…」でした。
子宮口全開からこんなに時間がかかったのは、赤ちゃんの頭が大きかったことと、へその緒が身体に巻き付くようになっていたのが要因のようでした。
一度も心拍が落ちることがなかったことが唯一の自慢ポイントです。

出産時に母体に熱があったので、産後1日赤ちゃんと会えなかったのですが、あの壮絶な時間はなんだったの??本当に生まれたんだろうか??と思いながら産後ハイを過ごしました。

病院ではずっと母子別室で、実家に戻ったのは生まれてから1週間後。
3000g超えで生まれても、最初は寝ている間に呼吸が止まったりしないんだろうかと不安に思っていました。
小さく生まれた子だったら、親御さんの心労はいかほどかと思います…。

産後の体力ですが、1ヶ月はとにかく眠いし体中が痛かったです。胸も痛いし切開後の会陰も痛いし…。
でもえらいもので、私の場合ちょうど1ヶ月したところで、悪露もおさまり、昼間も普通に起きて過ごせる程度に回復しました。

産後のメンタルとしては、親や夫が赤ちゃんの世話をすると責められている気がしたり、夫のすることなすことにイライラしたり、急に泣けてきたりしていました。
今思えば、あれがマタニティブルーやガルガル期だったのでしょうか。
直接思ったことを伝えることですっきりして、伝えるだけで前よりも気にならなくなりましたが、時期的な部分も大きかっただろうと思います。

自分が産んだからといって、母親だってすぐに母親になれるわけではないし、世話の仕方だって本能にインプットされてるわけではない、というのが実際に子どもをもってわかったことでした。

おむつの替え方や授乳の仕方、赤ちゃんの扱い方…。
母親だって助産師さんに教えてもらったり調べたりして、一つ一つ学んでいくんですよね。
当たり前ながら、見落とされがちなんじゃないかと思います。

産後1ヶ月~3ヶ月

新生児期を終えると、赤ちゃんの体も幾分しっかりしてきて、少しずつリズムもできてきたり、お世話に慣れてきたりします。
気持にも少し余裕ができて、夫にイライラすることも減りました。

とはいえ、里帰り出産で夫と会うのは主に週末。
三食の食事は親が用意してくれて、とっても恵まれた環境で過ごさせてもらいました。
食事のことを気にせず過ごせたことで体も休められるし、時間も気にせず寝ていたので回復も早かったんだろうと思います。

結局産後は2ヶ月半ほど里帰りをしていたのですが、後半は元気になっていたので趣味の刺繡をしたり買い物に行ったり。
親戚や友人にもたくさん会って、いろんな人に抱っこしてもらってよかったな、と思います。

周産期のメンタルヘルスと周囲のサポート

私個人の実感として思ったのは、周産期のメンタルヘルスと物理的なサポートとは表裏一体だな、ということです。
赤ちゃんの世話というのは、どうしても時間が読みにくいです。
授乳の時間、睡眠時間、機嫌よく過ごせる時間、お風呂やおむつ替えの時間…。
毎日同じようにはならないし、もうちょっと寝るだろうという期待も簡単にやぶられます。
頻回の授乳やミルクでどうしても寝不足になるので、昼間のミルクを1回担当してもらって数時間寝るだけでもたいぶ気持ちが楽になります。
周りの人は、産後代わりに休んであげることはできないので、しっかりサポートしてあげてほしいと思います。

そして母親自身も、甘えられるときは甘えて、手抜きをして過ごしてはどうかな、と思います。

調査によって差がありますが、マタニティブルーは40~80%の人が、産後うつは約2割の人が経験するとされています。
気分の浮き沈みや不安な気持ちが強くなっても、多くの場合は一時的なもので自然とおさまります。
しかし、以前から抑うつ傾向があった場合や、気分の落ち込みやイライラなどの抑うつ症状が1ヶ月以上続く場合には、主治医の先生や助産師さんに相談したり、カウンセリングの利用を考えてみてほしいと思います。

特に、1ヶ月検診を過ぎると母親自身の受診は終わりになるので、相談の機会が減ってしまうと考えられます。
地域の相談窓口なども利用してみるといいと思います。

私自身は、今回たまたま深刻な状態にはならなかったのですが、この機会に再度、周産期のメンタルヘルスについてしっかり勉強してカウンセリングにも活かしていきたいと思っています。

それでは、今回は産後~3ヶ月についてのレポートでした。
お読みいただきありがとうございました。


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