べべ・人生

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    夢で見たことを小説にしてます

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2024/05/??

 女子高生はゴールデンレトリバーに似た金色の毛を持つメスの大型犬を飼っていた。ミックスであるのか、正確な犬種は不明。何故飼うに至ったかも不明。女子高生の家族は動物が好きではなく、散歩にも行かないし、キツく叱ったり手をあげたりすることもある。女子高生はそんな家族の横暴から、いつも飼い犬を庇っていた。  ある日のこと、家族は旅行へ行くことに。犬を一匹で留守番させるわけには行かないが、動物嫌いの家族はペットホテル代をも出し渋る。そこで、女子高生だけは家に残り、飼い犬とともに留守番を

    • 愚痴・懺悔

      小・中学校の友人とは全員縁を切った。高校時代の友人とは2人とだけ連絡をとっている。 1人は高校時代に両親が離婚して、不安定さを抱えている。もう1人は幸せな家庭で育ち、真っ直ぐな精神を携えている。 前者の友人は、高校時代によく死にたがっており、波長が合うのでなんでも話せた。 昨日のことだ。その2人と電話をした。後者の友人は、翌日のバイトに備えて早々に寝てしまった。前者の不安定な友人と、2人きりの会話になった。 友人は、未だ死にたさを抱えている。不安定で、先日彼女の兄の自殺未

      • 産まれた日

         その日もパチンコ屋に入り浸っていた。  痛いくらいの騒音のなか、頭をからっぽにして手だけを動かす。日光はもちろん、蛍光灯にだって弱い自らの眼は、台のビカビカとした点滅にやられて上手く機能していない。眼前の情報を処理しきれず、網膜に当たって消えていくだけ。  面白いことなんてひとつもない。生産性もない。これなら真面目に働いたほうが百倍マシなのだが。 「お!キタキタキター!!」  リーチの演出がかかった途端、莫大な量の情報が脳に流れ込んできた。一気にドーパミンが放出され、心拍

        • 燻部 美宗

           ど真ん中に位置する炬燵机はものに溢れている。周りにも薬やゴミ、重要そうな書類、アクセサリー類に中途半端に書きなぐったノート、スケッチブックなどが乱雑に投げ置かれており、布団を敷くこともできず炬燵として機能していない。  床は足の踏み場もなく、まとめるだけまとめたゴミ袋がそこかしこに置かれている。マットレスには、前飛んだ工場の作業着、その前に飛んだスーパーのエプロン、いつのものかわからない白衣。  インターネットで"花を買うと片付けが捗る”というコピペを見たから買った、いつの

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