好きな言葉「第二の武器」


IT詳しいと言われるが

不動産業で働いてたとき、周りからは「ITのことは村元さんに聞け」みたいな感じで、ITに詳しい人間として評価されていました。

これは印象操作をした部分もあって、入社してからマクロで自動化したり新しいSaas導入を提案したりしていくうちに自ずと「コイツ結構IT詳しいな」と思われるように仕向けたんですね。

不動産業は特にIT関連の用語へのアレルギー反応も高いほうなので、免疫があるという時点で「ITのことだからこの人に頼ろう」という状態になりました。

なぜわざわざ詳しいフリをしたか

好きだからというのもありますが、評価を上げる方法として、第二の武器を持っておくことが重要だと思っていたからです。

営業部署で営業力が強ければ評価は上がります。当たり前ですね。でも自分よりもっと営業力の高い人間がいたら、その人と比較されてしまい、評価が下がることもあるでしょう。

そこで、「彼は営業力はそこそこだけど〇〇ができるからすごいよね」という+αの評価を得たかったんですね。スキルの特殊性をアピールするというものです。

ぼくは、お世辞にも営業力が高い人間ではありませんでした。プレゼンや説明、説得は結構得意だったんですが、押しの一手として「接待力」が絶望的に低いというか、やりたくない人種なんですね。ゴルフ絶対にやりたくないし、飲みに行くのも嫌いでした。仲の良い友達と飲むのは好きですけどね。

つまり、接待力の高い人間には絶対に叶わないし、序盤はぼくが活躍して最後のとどめは別の者が刺すみたいなシーンも結構ありました。

納得感をあげてみた

でも、出世しないと賃金も上がらないし、言いたいことも通らないのでちゃんと評価はされないといけないと思い、第二の武器をひけらかしていました。「ITに詳しいと思われる」というのは結果として「ITに詳しくなる」というか、「ITに詳しくならなくてはならない」という状況になります。

「自分というメリットを作り出した」という表現が正しいのかもしれません。幸いにも、過去職で「消費者金融業の社内SE」という肩書きもあったので、「ITに詳しいです。なぜなら過去に社内SEをやってたから」という説得力が出来上がりました。

だますつもりはない

得意を作り出すことで評価を上げた・・・だましたわけじゃないです。実際に他の人よりも詳しかったですし、詳しい人間であるように勉強もし続けました。高卒のぼくは不器用でも他人よりも努力して売り込まないといけなかったんです。

結果として

通常業務をしながらIT関連の勉強もしつつ、IT関連の相談を受けるという状態でしたが、特に忙しいと感じたことはあまりありませんでした。たぶん他の方よりも忙しくなかったと思います。自分の仕事を自動化したりしてましたので。

第二の武器とは

「第二の武器」って言葉すごい好きで、少年漫画「暗殺教室」の担任の先生(※)の言葉なんですけど、この「第二の武器」には色々な意味があると思います。

・その会社が嫌になったときに「別の仕事もできる」という自信を持つための第二の武器。
・独立したときに、二つの武器を組み合わせることで競合を減らすための優位性確保のための第二の武器。
・会社を辞めるつもりは一切なくても、社内での評価を保つための第二の武器。

どんなキャリアプランを立てていても、第二の武器は必ずや重宝します。そして、第二の武器は最初から持っているものではなく、自分で調達するものだと思います。

※主人公、謎の生物。愛称を書いてしまうと刺激的な漢字を使ってしまうので、敢えて伏せさせていただきました。

大変かもしれないけど

第二の武器を手に入れるのは大変だと思います。通常業務をしながら別の勉強をするなんて、嫌ですよね。もし副業OKの会社であれば、副業しながら第二の武器を鍛えることができるので、超お勧めですが、副業NGの会社の場合は変身資産への投資だと思ってがんばっていくしかないと思います。(※)

IT以外にも第二の武器はたくさんあります。経理を学ぶのもいいですし、法律を学ぶのもいいでしょう。

今やってる仕事以外のスキルを身につける。最初は興味本位でいいですし、途中で投げ出したっていい。斧を持ってみたけど、これじゃねーな。槍も持ってみよう。みたいな感じで武器を持ち帰るのもいいです。RPGでは一つの熟練度MAXのキャラは重宝しますが、ビジネスでは複数の武器の熟練度5程度のほうが重宝されます。

まずは持ったことのないそこに置いてある武器、持ってみましょうか。

※公務員以外は副業NG規定は無視してもいいという見解もありますが、自己責任の範疇ですので、ここでの言及は控えます。


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