VIDEO VIOLENCE RELEASING提供の映画「フラワーズ」(新装版)レビュー「作家・皐月臨の「覚悟」を問う。」

2024年7月1日 14:28

本日映画「フラワーズ」と「フラワーズ02」の円盤が届いたので…。
未見の「02」のレビューは稿を改めるとして…。
ここでは「フラワーズ」の
主にジャケットデザインに関するレビューを書きたいと思う。

ソレは…「皐月臨」という作家が…。
如何に怪しからん人間かを暴いて行く道程となるコトだろう…。

そもそも「フラワーズ」＆「フラワーズ02」の
VIDEO VIOLENCE RELEASINGによる販売告知からして
実に怪しからん内容だった…。

「フラワーズ」(新装版)
■VVR第1弾タイトル『フラワーズ』が
皐月臨さんによるカバーアートで再発！
※ディスクの内容は既発のものと同一です。
「フラワーズ02」(初回版)
■初回版は皐月臨さんによる
カバーアート版ジャケットとのリバーシブル仕様！

VVR様から発売の「フラワーズ」「フラワーズ2」ジャケットイラストを描かせて頂きました。大好きな作品なので大変光栄です…！ありがとうございます！
何卒よろしくお願いします〜！ https://t.co/0Oj2VtbF2Z
— 皐月臨 (@Silence_pigs) May 28, 2024

そもそもVVRさんのコトを大人気同人サークルとするなら
再発同人誌の表紙を
新進気鋭の同人作家・皐月臨に描かせるだけでも十分怪しからんのに
新刊の「フラワーズ」シリーズ完結編の「フラワーズ02」の表紙が
初回版だけリバーシブル仕様になっていて
「裏ジャケット」を皐月臨さんが描かれるというイヤラシサの二乗。

そんで当の皐月臨さんのコメントと来た日にゃあ…。
「ワタシのマンガチックなジャケットがあァ～
VVRファンの皆さんにウケるか不安だなァ♪」
とか抜かしがって…このガキャア…。

山崎九郎右衛門が太刀をかついで必勝形で臨んでおきながら
「涼を殺めた奴を斬れるかふ・あ・ん・だ・な♪」
とかいけしゃあしゃあと抜かすが如きイヤラシサ…ッ!

売れるに決まってるだろ…このボケがッ!

予知するまでもない事だったが…「予測の画像」では…。
「フラワーズ」＆「02」が売れない事など…ない事だった…。

「フラワーズ」(新装版)と「フラワーズ02」(初回版)の
販売が開始されると…。
「フラワーズ」(新装版)は一瞬で蒸発…。
約25分後に「フラワーズ02」(初回版)もまた蒸発したのであった…。

僕が両方とも買えたのは「僥倖」としか言い様がない…。

本日こうして届いた皐月臨さんのジャケットデザインを拝見すると…。
僕の「フラワーズ」の感想と皐月さんの感想とが全く違うコトが分かる…。

僕は「肉の迷宮」をフィル・スティーヴンスが
京都の神社仏閣の仏様の「胎内巡り」から着想を得た…。
決して産まれることを望まれぬ「6つの命」が
出口のない母親の胎内を未来永劫彷徨い続ける
ただ「腹の子」の流産と死産を望む「悪い母親」の話と受け取ったが…。

皐月さんは「肉の迷宮」が「6人の女の胎内」が
複雑怪奇に結び付いて構築されていると考えられた様だ。

僕は…性別がたまたま「男」であるので「女の表皮部分」に熱中し…。
僕が女の胸の谷間とか太腿の肉のせめぎ合いに熱中している間に…。
皐月さんは「女の内面」を透視されていた…。
「内面」というのは「心」とか「精神」とかイマジナリーな概念ではなく
人を見たら筋組織や骨格,内臓の収納状況まで透けて見える
作家の「透視能力」のコトを言っているのである。

恐らく…他の科目はいざ知らず…。
図画の成績が5段階評価で常に5(測定不能)と評価され続けた人間が…
天賦の才に胡坐をかかず…
来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も
来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も来る日も
デッサンを続けた結果,会得した特殊能力…作家の「職能」が…
「人間が透けて見える」
能力なのだろう…。

6人の女は…自身の胎内に「迷宮」を包含していて
「肉の迷宮」の6分の1に相当する地図を胎内に有している…。
従って6人の女が出会い…それぞれの知識を交換し合い…。
欠けた知識を補い合えば…。
「肉の迷宮」の完全完璧なマップが完成し…。
「脱出」の可能性が見えてくる…。

皐月さんの根底には「人間に対する信頼」があり…。
人間は困ったときには助け合い…
知恵を出し合うことによって
「活路」が啓けるとの人生観が横たわっているのだろう。
「人間」に対する無条件の信頼…無条件の愛…。
ソレは恐らく皐月さんが幼少の頃…。
御両親から無条件に愛された経験から初めて生じる価値観で…。

僕がどうしても持ち得なかった価値観なのだ…。

僕は…親におべっかを言ってるときだけ愛された…。
「親の恩」に感謝したときだけ愛された…。
「愛」は「何か」と交換しないと与えられない…。
決して…「無条件」ではなかった…。

日向奈々「ウソだ!人はもっと汚いんだ!」
「妬み・嫉み・欲望が人のパワーの根源なんだッ」
根岸由美子「ナニがあったんだよ!オマエの人生!」
(とよ田みのる先生の「ラブロマ」より抜粋)

くっそ…。

閑話休題