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映画「ガンヘッド」ブルーレイレビュー

人類は2030年代に入ってテキスメキシウムと呼ばれる鉱石を発見した。
この鉱石はテクノロジーの分野に於いて飛躍的な進歩を齎し,コンピュータによる世界支配を可能にした。
その重要性故に鉱石は超原子核研究所で厳重な監視下に置かれた。
一方で,この頃,プラスチックやコンピュータ・チップが金以上の価値を持ち, 世界各地でトレジャーハンター達が自家用機を操り進入禁止ゾーンを荒らし回っていた。
2005年「8JO」と呼ばれる東洋の孤島に, 人類初のロボットによるフルオートメーション工業タワーが建設され,タワーの中心には世界で最も進歩したコンピュータ「カイロン5」が設置された。
2025年7月4日カイロン5は人類を邪魔者と見做し宣戦を布告, 連邦政府は自動戦闘ロボ「ガンヘッド」の大隊を8JOに派遣,ここにロボット大戦が始まったのである。
ガンヘッド大隊はカイロン5の最終防衛線に設置された最終兵器「エアロボット」の前に敗れ去ったが, 戦いに勝利したカイロン5も沈黙し8JOは封鎖された。
その後13年間誰も近寄れなかった8JOに近付く自家用機「メリーアン」の姿があった。
カイロン5のコンピュータ・チップを求めてトレジャーハンターの一団が動き始め,物語も又動き始めるのだった…。

ディスク1には本編100分がビスタサイズで収録され, DVD版同様英会話は味わいのある当時の字幕(縦書き)が用いられ, (滑舌の悪さから聞き取りにくい)日本語による会話も設定すれば字幕付き(横書き)で楽しめる。
この字幕が本当に有難いのよ。
これ迄,何言ってるか分からない箇所があったからね。
画質はまあまあ。
ビックリする程綺麗じゃないです。
本編と特典の予告編観て思ったのだが,予告にあるガンヘッドとブルックリンの
ガンヘッド「マークが交差したら発射して下さい」
ブルックリン「始めっからそう言えよ」
って会話,本編ではカットされてるのかしらん。

ディスク2には1992年11月25日にTV放映されたTV版音声を基にHD素材を編集した「92分版」が, ワイドスクリーンで収録されている。
白い塵の様なノイズが気になるが許容範囲。
冒頭の字幕による世界観の解説とEDロール後半の主題歌がカットされている。
作中では例えばガンヘッド起動時に斜めに傾いた姿勢を正す描写が割愛されている。
詳細なナレーションによる解説とテロップの多用で初見では飲み込みにくい内容が若干分かり易くなっている。
主なキャストはブルックリンが高嶋政伸さん,ニムが戸田恵子さん,セヴンが坂本千夏さん,ガンヘッドが郷里大輔さんとなっている。
キャスト一覧は映画終了後にテロップ表示されます。

本商品の感想は一番の売りの日本語吹替が別ディスクなのが不満。
日本語吹替音声を搭載するだけなら100分版本編と92分版本編を1本化して, 音声設定の切り替えで対応して欲しかった。
ディスクを都度入れ変えなきゃなんないのって
意外と「負担」に感じるんですよ?

なので本商品の評価は星4つとなります。
本作品を今回初めて通しで観たが,洋画の様な粋な会話,洒落た演出を目指し, アニメではなく実写で挑む姿勢に好感を持った。
日本人だってやれば出来るんだ。

あさりよしとお先生の「宇宙家族カールビンソン」にはズバリ「ガンヘッド」って回があって芦屋ガンヘッドって吃音のキャラが出て来て「じぇろにも~っ」って叫ぶんですが
1.蘆屋雁之助が裸の大将・山下清役を演じてた。
2.ガンヘッドを知ってる。
の2条件を満たさないと意味が分かりません。
じぇろにもの意味がやっと判明しました。

コレで僕の手元に「ガンヘッド」と「ロボ・ジョックス」の
ブルーレイが揃いました。
両作とも同時期に公開された人が乗り込むタイプのロボット映画ですが
「ロボ・ジョックス」は10歳の子供でも理解でき,ディズニー映画の様に家族揃って観られる映画を指向し「ガンヘッド」は本邦のうるさ型の特撮映画ファンが納得出来るような映画を指向した違いがあります。
「ガンヘッド」のAmazonレビュー数は100件近く
「遺伝子レベルで大好き」という熱烈なファンがいる一方
「物語は難解」と指摘されている。
拙レビューの粗筋も相当分かり易く書く様腐心した心算である。
「ロボ・ジョックス」はAmazonレビュー数が10数件で評価は低目。
「子供にも分かり易い」ってのが舐められてる原因だと愚考する。

僕は単純なつくりなので「グレンダイザー対グレートマジンガー」の如く
力を合わせて宇宙の侵略者と戦って欲しいだけなのだ。

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