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映画「サイコ・ゴアマン」レビュー「デビルマン対シレーヌ異聞。」

かつて惑星ガイガックスを拠点に暴虐の限りを尽くした悪魔王は神聖騎士団によって封じられ,
王の力の源である宝石は辺境の星の地中深く埋められ,宇宙に恒久の平和が訪れたかに見えた。
だが辺境の星の野蛮な原住民ミミによって宝石は掘り起こされ,悪魔王は復活してしまう。
悪魔王の復活を知り,事態を重く観た神聖騎士団は団員一の剛の者,天使パンドラを原住民が「地球」と呼ぶ星に派遣する。
今地球で宇宙の命運を決する最終戦争が始まろうとしている…。

原住民ミミによってサイコ・ゴアマン(略してPG)を名付けられた悪魔王は「デビルマン」のアモン,
天使パンドラは妖鳥シレーヌがモチーフのひとつとなっていて,
作中PGがパンドラの羽をもぎ取る場面に,その影響を顕著に見て取れる。
またスタッフのインタビューを聴くと非常に高い頻度で"Super Sentai"(スーパー戦隊)なる単語が登場し,
海外と言えば「パワーレンジャー」と呼ばれていると
聞きかじりの知識で思い込んでいた「スーパー戦隊」が
カナダのオタクちゃんスタッフからは日本語そのままで認識されていると知り,誇らしく思う。
「スーパー戦隊」を知らん人に解説すると
「ゴレンジャー」とか「サンバルカン」とか「ゼンカイジャー」とか「ドンブラザーズ」とか
悪の組織から世界を守る5人程度のカラフルな特撮ヒーロー達。
あれが「スーパー戦隊」を自称していて,カナダのオタクちゃんに敬愛されてるって話。

また作中ミミの弟がTVゲームで遊んでる場面があるんだが
何と彼はニンテンドー64ユーザー。
当時の勝ち組のプレステに流れなかった気骨が素晴らしい。
監督の好感度爆上がりである。

僕の唯一の失敗は特撮マインド満載の登場する宇宙人一覧の載った特製下敷きを手に入れ損なった事。
オタクの端くれとして恥ずかしい。
皆は値段も下がってるしキチンと下敷き付のブルーレイを買って欲しい!

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