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映画「未来世界」レビュー「「ユル・ブリンナーの接待映画」と言うなかれ!しっかりSFマインドはあります!」

デロスの悲劇から数年。
新生デロスの御披露目に招待された記者(ピーター・フォンダ)は
違和感を覚え,内偵した結果,招待客を拉致監禁して人造人間とすり替え,
人造人間に新生デロスの広告塔となって貰うと言う
荒唐無稽で到底採算の合わない企みを知るも,
新生デロスは彼そっくりの人造人間を追手として差し向ける…。

前作は「ウエスト・ワールド」と言い,
人造人間のテーマパークで人造人間が狂い人間を襲い始める映画ですね。
「「ジュラシックパーク」みたい」って思うでしょう?
だって監督が同じ人なんだもん。
このヒト,昔っから「同じ映画」を作ってて
「まるで成長していない」んです。
前作で黒服のガンマンロボを演じたのがユル・ブリンナーで要するに
「荒野の七人」のクリス(ユル・ブリンナー)のコスプレをしてる訳。
でも何処までも追って来るガンマンロボは僕だけでなく
キャメロン監督にもトラウマを与え,
その恐怖がターミネーターに継承されたんです。
そのユル・ブリンナーは本作にも登場するんですが,
ガウン来てラブホテルの丸いベッドで女とイチャイチャしてるだけ!
アンタ一体何しに出て来たの?

閑話休題

ピーター・フォンダが自分ソックリの相手と戦うのは,
フレドリック・ブラウンの「闘技場」
→藤子・F・不二雄「ひとりぼっちの宇宙戦争」
→本作の「流れ」を感じさせますね。
偽ピーター・フォンダが
「お互い銃の腕前は下手なんだ」
と声を掛ける場面はSFマインドが刺激されますね。
新生デロスは妙な所でフェアなのです。

週刊少年サンデーでも本作がカラーで紹介されてました。

後ね!本作はOPが素晴らしいんです。
映画としてはアレなのに
SFマインドはしっかりあるのが不思議ですね。

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