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映画「ノクタ」BD-Rレビュー

40歳になっても厳格な父親に逆らえず童貞のデブ・エルンストに脱童貞を画策する悪友達が誕生会を企画するが来客が人種差別主義者,悪魔崇拝主義者,同性愛者等々一癖も二癖もある連中ばかり。そんな中ゴスロリファッションの少女ノクタに一目惚れしたエルンストはカラオケ(ドイツでもカラオケと呼ぶ)で下手糞な自作の愛の歌を捧げるものの彼女は悪酔いして嘔吐する。女子の体調不良への気遣いゼロのエルンストは愛の歌で吐かれた事に悩むばかり。

ノクタは重い生理に悩まされておりエルンストの下手糞な歌で怒り爆発。実は彼女は吸血鬼で力任せに客の頭を二つに裂き,指を二つに裂き大暴れし始める。

「生理のツラさがアンタに分かる?」「そりゃ片っ端から人をブッ殺したくなるってもんよ!」

彼女に殺された人間はゾンビとなって復活しパーティ会場は阿鼻叫喚の坩堝に叩き込まれるのであった…。

エルンストが童貞だから気遣いゼロなのか気遣いゼロ故に40になっても童貞なのかは議論の余地があるが,彼がこうなったのは父親の厳格な教育に因るもので,彼はそんな自分を変えたいと思ってる所はデ・パルマの「キャリー」を連想させる。
実は本作は彼が父親の支配から脱して一人前になってノクタって彼女が出来るか否かを固唾を飲んで見守る青春映画なのかも知れませんね。

ノクタは最初はあんまり輝いてないのですが大暴れして無双し始めるとキラキラ輝き始め綺麗に見えて来るから不思議です。

ゴア描写は凄惨でスカトロ描写も満載。
ウンコシッコ経血ドバッ描写は相当キツいですね。
ジャーマンゴアって半端ねえなって。

ノクタ無双してしっちゃかめっちゃかになって,どう収集付けるのかと思っていたのですが青春映画に着地する離れ技に驚かされました。

デブ男同士のキッツイホモ描写とか人を選びますが「普通の映画」に物足りない物を感じてる方にお勧めの刺激一杯のウルトラゴア映画ですね。



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