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映画「Mr.タスク」レビュー「身も心もセイウチになる様調教される21世紀版「コレクター」ですね。」

ユーチューバーの奇行を放送してゲラゲラ笑うクズマスコミのクルー(ジャスティン・ロング)がキチガイ博士に取っ捕まって両腕両脚を切断され,セイウチスーツの着用を強要され身も心もセイウチになる様調教される映画。
粗筋書いてる僕の正気が疑われるレベルですが実在する映画です。
要するにウィリアム・ワイラー監督の映画「コレクター」(1965年)の21世紀における翻案と言う訳ですよ。
件(くだん)のクルーが友人のクルーに彼女を寝取られ,
友人と元カノが動物園で飼育される
今や身も心も「セイウチ」と化した男を見物に来る場面で映画は閉じる。

人体改造される取り返しの付かなさは「仮面ライダー」,
人間を調教する背徳感は先に述べた「コレクター」
の「いいとこ取り」であって,観る人を選ぶに決まってるが,
ジャスティン・ロングはオタク役とかクズマスコミ役とか,
映画「ギャラクシークエスト」で,
トレッキー(スタートレックの熱狂的なファン)のパロディ役を
大熱演してから彼の運命は確実に変化したと思う。

少しは仕事を選べとは思うが
誰かから必要とされる内が役者の華とも思えるのである。

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