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映画レビュー「映画「武器人間」のフランケンシュタイン博士の孫は映画「悪魔のはらわた」のフランケンシュタイン男爵の正統後継者なのだ。」

フランケンシュタイン男爵は複数の死体の理想の部位を継ぎ接ぎして
電流を流し理想の男女のつがいを創造し,交配させ新人類誕生を目論み,
最後に理想の男子の頭部を奪い野望は実現するかに思われたが
問題があった。
その頭部の持ち主は男に関心があって女に関心のない同性愛者だったのだ…!

「悪魔のはらわた」の粗筋を紹介したが
本作はジャンルこそ「ホラー」ではあるが
実際にはちょっとエッチなギャグ映画であって
完成した「理想の男子」君は同性愛者なので
「理想の女子」さんの裸身を前にしても,ちっともその気にならず
男爵がパニックを起こし
「どうしてエレクチオンしないのォォォーッ」
と小池一夫先生の漫画の登場人物の如く絶叫するのが見所。
まあ要するにいい意味で漫画なのですよ。
当然新人類創造計画も頓挫。

男爵は実の姉と関係を持ってたり
未だ死体状態の「理想の女子」さんの裸身に興奮し
腹の縫い目に一物を突っ込んで射精し
「オマエに生命力を注ぎ込んでやるッ」
と絶叫する死姦趣味のある変態で,そりゃ没落貴族になるわなって感じです。
えーと…ココが本作の「ちょっとエッチ」要素なのですが…興奮しますか…?

ところで…フランケンシュタイン男爵の「新人類創造計画」は
映画「武器人間」のヴィクター・フランケンシュタイン博士が密かに引き継ぎヴィクターはフランケンシュタイン博士のお孫さんにあたるのですが
メアリー・シェリーの生んだフランケンシュタイン博士と
「悪魔のはらわた」のフランケンシュタイン男爵とは別人なのですが
「キ印である」点と「やっている事」に類似点が多く
全くの他人であるとはどうも考えにくく
僕は「キ印の血筋」だと思ってます。

さてヴィクター博士はナチに雇われて死体と機械とを繋ぎ合わせて
発電機で電撃を加えて武器人間を製造し
独ソ戦線に投入する様依頼を受けるのですが
博士はナチの言う事なんか全然聞かず
ナチ(極右)の右脳と赤軍(極左)の左脳を連結して電撃を加え
コスモポリタン(世界主義者)を創造して世界平和を齎そうとする
「悪魔のはらわた」のフランケンシュタイン男爵の
「新人類創造計画」の正統後継者だと判明します。
恐らくは血統的にもキ印の血筋であろうと。

ヴィクター博士が生んだ「コスモポリタン第1号」が
如何なる活躍をしたかは「武器人間」を参照していただく他無いのですが
ヴィクター博士の
「先を行くもの(Pioneer)は常に誤解される」
との言葉が印象に残ります。

微塵も誤解じゃねえけどな!



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