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求められるって、すごいことだ

また一つ仕事をもらった。イラストの仕事。

求められたことは、素直に嬉しい。

遡って、入社1年目のサラリーマンだった頃。

円卓を囲んで上司の1人が「君ってさ、結局何ができるの?」って言われていたことがあって。夜家に帰って、なぜか泣いたことがある。

あ、言った本人はなんも恨みもないし、むしろシンプルに思ったことだろう。

だって、そのとき俺も思ったもん。

自分って何ができるんだろうって。

何かを求められる状態ってやっぱり尊い。

そんなことを思ったきっかけは、たまたまサカナクションのライブ前の動画だった。

ステージに上がるときに巻き起こる歓声って、今あんたを求めている。

それを意思表示した人間の身体表現だと思う。

今、というかこの1年と半年。

自分は、別に誰に何を求められるってわけでもないのに、何かをつくってきた。

求められるように。

それが一つずつ、少しずつ、何かが芽吹こうとしている気がしている。

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