泥沼な婚約破棄された話(本編)


前回の続き、本編です。

そしてあくまでフィクションです。
言い張る理由はここでわかります。

・2022年7月8日
携帯に知らない番号から電話が来ました。

後輩と飲んでいたこともあり、出ないでいたら
SMSが届き、彼女の父親からの連絡でした。

相手父メール
「夜分失礼します、お伝えしたいことがございますのでお電話させていただきました

以前より体調が思わしくなかった母(彼女の祖母)の様態が悪化して来ており家族が待機する状況となっております。

つきましては万一に備え娘から聞き及んでる新居の手配や入籍の準備など慶次ごとを一時執り行うことがことが出来ない事情となっております

もちろん契約等に関する金銭等の支出につきましては当方で負担させて頂きます

事情をご察し頂きます様よろしくお願い致します」


一度しか会っていない父親、てんぱって状況が一切把握できない自分には

「承知しました、そちら優先されてください」

という返信以外の選択肢がありませんでした。


次の日、彼女と不動産屋へ最後の契約入居の為の判子を押しに行く日だったので、彼女の家に向かったところ、彼女はパジャマのまま一切出る準備が出来ておらず


『え、、契約行かないつもりなの?』

彼女
『今はおばあちゃんのことが心配だからそれだけでキャパオーバーしてるから、、親と話し合って(泣)』


『いやあの、オレあなたと住むんだけど、なんで親と話し合うの?』

彼女
『結婚は家と家との繋がりなんだよ?!あなたがお父さんと話し合う気ないんじゃん!』


『じゃあ分かった、お父さんと話すから電話して』


相手父との電話


相手父
『お騒がせしてすまんね、とりあえずメールで連絡した通り結婚は1年待ってくれ、こういうことは常識的によくある事だからその通り周りには説明してくれればいいから』


『いや、今回会社借り上げのマンション出るように会社には言って解約手続きしてますし、次の家も会社の家賃補助等申請して通っちゃてるので、これ社内規定に引っかかって法律引っかかるかもしれないんですけど』

相手父
『なんで法律に引っかかるなんて言うんだ?会社には事情話して前の家戻してもらうように言えばいいじゃないか!!私から会社に説明してやってもいいぞマイナスになったお金はこっちが出せばいいわけだろ?!』


『いや、お金は結構です。いい大人なので会社に連絡されても困ります、、、』

電話終わり話は平行線でした。


とりあえず、自分は住む家がなくなるので一人で不動産へ契約へ。

その後再度彼女と話し合いの場を設けたのですが、

彼女
『とりあえず私はおばあちゃんのことでいっぱいいっぱい、今は結婚は考えられないから』


『ごめん言っちゃ悪いけどおばあちゃんのことと結婚関係なくない?』

彼女
『そんなこと言われて傷つくのになんで言うの?』


『いや、あなた大人なんだよ?自分で考えなよ』

彼女
『親にとっては子供だよ!?』


『成人してる大人って意味で話してるんだよ、』


これまた話は平行線で会話にならない状態でした。


・7月11日
今回の住居を担当している人事に今回の件を相談し、


『すみません、、今住んでる借り上げのマンション、やっぱ残りたいって言ったら残してもらえますか、、、?』

人事
『次住む人は実はもう決まろうとしてるんだけど1日だけまってあげるから彼女と話し合っておいで』


『マジでありがとうございます、、、!』

本当このあたりから社内での哀れみの目が痛い、、、、、、、笑


彼女へLINE


『とりあえず元の家残れるんだったら残ったほうがいい?新居解約したほうがいい?』

彼女
『本当にごめんなさい。
正直今は準備を進められる状態ではないので今回、当初のスケジュール通りに一緒に住むのは難しいです。
父も次の住居が決まるまで新居の費用は負担させて頂くと言っていたので、あなたの判断で良い方を選んでもらって大丈夫です』


『負担になりたくないんで元の家のこります、お金は結構です』


・7月12日
不動産屋へ連絡し新居即解約、会社では各所頭を下げ元の住居の残留許可をもらい、彼女との連絡は一切なくなりました。


・7月14日
相手父よりメールが届きました。

相手父
『おかげさまで、昨晩母の手術ひとまず終了しました。
9時間に及ぶ大変な手術でしたが現在ICUにて経過観察中です。

ところで近日中にこちらから上京しますので直接会って話す時間取れませんか?

もし調整つけば連絡願います。』


『手術お疲れ様でした。
快方に向かうことを祈っております。

上京されるとのこと承知いたしましたその上で事前に考えておく事が必要になるかと思いますので何のお話か事前に教えて頂けますと助かります。』

相手父
『返信ありがとうございます。
とりわけ事前に準備しなければならないような話ではありません。
ただし、この度のこちらの一方的都合で発生したすべての契約及び解約関連経費の総額を事前にお知らせいただくとともにそれらに関する領収書等の書類は持参ください。
こちらの都合で一時的にせよ多大なご負担をおかけ致しことを改めてお詫びします』


『恐れ入ります。
これ以上書類等を用意する気力も元気もないので特に用意する気はございません。
お金も必要御座いません。』

相手父
『了解しました。
それではいつお会いできますか?』


『7月24日以降であれば可能です。』

相手父
『それでは早速日程調整をして切符やホテルの手配をしてみますので24日予定でおねがいします。』


『承知しました』


・7月24日
東京駅付近カフェ朝10時にて

相手父遅れて到着、彼女も来るんだろうなと思っていたが来ず、1対1での話し合い

相手父
『母親の件心配かけたね、今はもう無事だから。今日はちょっと紫さんの今どう考えてるのか教えてもらえるかなっと』


『結婚はしたいと思っていますが、1年結婚を伸ばすのはちょっと理解が出来ないと思っています』

相手父
『まあこういうことは常識的によくあるから』


『そちらの常識とこちらの常識は違うことは理解していただきたいです』

相手父
『うんまあ分かった、あと今回紫さんの態度と言動が心配になった』


『どういうところでしょうか?』

相手父
『最初のメールで「承知しました、そちら優先されてください」ときたから解決したと思ってた、そもそも籍入れるのは顔合わせ後と言っていたのに引っ越し後に入れるって話になってたし、電話での「法に触れる」だの失礼じゃなかったのか?まず会社に聞いてくれればいいじゃないかと思ったんだよこっちは?』


『一度しかお会いしてない状態で返信はああするしかなかったです、法に触れるっていうのはそうなりかねないということを申し上げました。
そもそもかなり今回無理を言って元の家に戻していただいたので言ったから出来た、と思っていただきたくないです。かなり当たり前じゃない状況で会社には対応頂きました。』

相手父
『会社にはこっちから話してもいいって言ってたじゃないか』


『自分の働いてる会社でそういうことはやっていただきたくないです』

相手父
『そもそもこっちは紫さんは婿になるのもやぶさかじゃないって聞いていたから元々は本家にも印象が良かったが今回の件で印象が悪くなったんだ、うちの母が大変な状況で結婚、紫さんの態度では難しい
紫さんにその気があるのであればこちらが労を取って本家等に紫さんのフォローしに行ってあげてもいいがそのつもりはある?』


『、、、、、、(どういうこと?今回俺が全面的に悪いん?本家に労を取りに行くって日本語なんだ?てかそもそも自分で本家に話してこじらせてねーか?マッチポンプじゃねーか!!!)』

3分ほど無言になりました。

相手父
『無言ということはそういうことだな今回の話はなかったことにしてくれ、娘とも連絡は取らないでくれ』


『いや、本人と話しないと、、』

相手父
『いや、もう連絡しないでくれ
いたたた、、心臓が痛くなってきた、、先に店出てくれここの支払いはこっちがやるから』


『失礼します、、、』


マジで意味が解らん、、、と思いつつ、とりあえず彼女に電話をしました。


出ません。

LINEをしました
『お話しできる?』
既読無視

もうこれは連絡も出来ないのか、、、
その時彼女のLINEに動きがありました。





彼女のLINEのアイコンが
プロポーズの時にあげた
ピンクの花束から、青いきたねえタイルの地面にチェンジ


おおぉ、、マジか、、無言の意思表示か、、、

そして紫は悟りました。。

結婚完全に無くなりました!!!!

それに伴い

あぁーもうこれ完全になくなったので向こうの親に不動産費用迷惑金として全部請求しよう!!!

という思考に至ったので
相手の父親に領収書諸々全てスクリーンショットを送りました。


相手父
『ご負担いただいておりました金額確認いたしました。

それでは、早急に簡単な確認事項の文章を取り交わさせてていただき、送金の手続き送金の手続きに入りますので、署名捺印の上、ご返送お願い致します。』


いやいやいやいや、書類?絶縁状でも来るんか?ヤクザかなんか?
絶対署名捺印なんかしたくない、、、、

そんなこんなで

・7月25日
18時、仕事が終わり、彼女の家に凸しました。

家の電気がついていることを確認し、インターホンを鳴らしても出ない、電話も2回目以降着信拒否


ここである意味スッキリしてきました。


どうせ見てないだろうと思い、LINEを送りました。
『もう見てないだろうけど
今までありがとう、一緒に過ごせて本当に楽しかった
身体に気を付けて、本当に幸せになる事を祈ってるよ』

と送ったところ既読になりました。

見とんかい。

そして3時間後、なんと


LINE返ってきました。


長すぎるポエムなので要約します。
彼女LINE
『私にとっての幸せの結婚は好きな人に祝福してもらう結婚です。

あなたを話し合い出来なくなるほど追い詰めてしまった

どこで間違ってしまったんだろうと毎日考えます。

2年間夢みたいに幸せでした。

もう会うことは出来ませんお互い傷ついて幸せにはならないから

いい思い出のまま終わらせてください。』


おぉおぉぉぉ、、、なんだこの自己陶酔!!!笑こっち既にいい思い出じゃないんですけど!?!



とりあえずすごく冷めたので
紫LINE
『うん、返信ありがとう。
オレも2人の楽しかった印象で終わりたい。

お父さんが書類送って来て署名捺印でって言われてるから送金だけしてもらって止めてほしいこと言ってもらっていい?

オレの最後のわがままです。』


彼女LINE
『確認します』


おやおや?日本語難しかったかな?


・7月27日
彼女LINE
『おはようございます。
一昨日投函したみたいなので、今日か明日には届くかと思います。
中身確認して父に連絡してもらっていいですか?』


やっぱ日本語通じなかったか!!!!!

紫LINE
『もう公的なもの以外署名捺印するのは怖いので、確認する気はないよ、振込して終わってもらっていい?』



既読無視


頭おかしくなりそう!!!!!!!!

そして家には呪いの書類届きました。


合意書
第一条
今回の婚約を本人の合意のもと解消することに合意する
第二条
(父親と)互いに精神的損害を生じさせたことを認め謝罪し、双方の心情を汲み取り全てを許す
第三条
相互に、双方の親族が本件に関して、相手方への責任を負わず、債務責任を確認する
第四条
第三者に告知、開示、漏えい、または第三者が容易にに想起しえるような言動をしないことを相互に約束する
第五条
第四条に違反した場合損害賠償を支払わなくてはならないものとする
第六条
損害賠償その他名目の是非を問わず何等の債務責任がないことを相互に確認する


はい、このはなしはフィクションの理由はわかりましたね。


怖すぎます。



まず、弁護士の無料相談へ連絡しました。


弁護士
『紫さん、これに署名捺印したらたぶんお金返ってきませんよ、だっていくら返すって文言書かれてないっすもん
文章頭に「弁護士に相談しました」ってつけて振り込んでからじゃないと返送しません、もしくは直接交換じゃないとやり取りできませんって返してください』


『さすが、、、!そう送ります!!』



そのまま送りました。


相手父メール
『振り込みます、ですがこちら当方の都合で契約解除になった物件にかかわる立替金であり、解決金名目ではないことをご了承ください』


もう言ってる意味が分からない、、、早く終わらせてくれ、、、、


・7月28日
お金振り込まれました。

相手父にメール送りました。
紫メール
『振り込まれたこと確認致しましたこれ以上ご連絡お控えください』

相手父メール
『税務申告の際、どうしても必要ですので領収書をお送りするのでご返送願います。
既に投函済みです。』


お判りだろうか、、、、今回の件のお金、相手父は経費として計上して自分の身銭を一切きらないというスタンスなのだ!!!!

世の中には悪人はいる、、、、、


紫は再度弁護士に連絡しました。

弁護士
『紫さん、これ紫さんの収入扱いになるんで新しいリスク生れますよ、返さなくていいですもしさらに請求されたりしたら今回婚約破棄の件一切請求してないからそれ盾にしていいですよ。無料相談あと一回受け付けます。頑張ってください』

やっぱり、弁護士さんって頭いいんだな、、、
すげー尊敬するよ、、、、

はい、現在向こうから来た領収書、メールを返さず過ごしております。


これにて泥沼の婚約破棄話は終わりです。


後日談だったり、あえて伏せた情報、スクショ等は反響があったら有料版ででも公開しようかな、、、あまり見てもいい物ではないので、、、、


長々読んでいただきありがとうございました!!

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