【幽霊】結果発表と次回テーマについて

眠れぬ夜の奇妙な物語第25集【幽霊】の読者アンケートにご参加有難うございました。結果が集計されました。

noteのマガジンは21冊までしか作れませんので(無課金ユーザーの場合)、古いマガジンは順次、削除されております。そのため記録用にアンソロジーの「目次と解題」を集めたマガジンが作られております。

この度、久々にマガジンを整理致しました。
「よく25回も続いたものだ」と自画自賛的な愉悦に浸っている次第。

で、よく見たら・・・

マガジンの記事数が24記事?
おや?
おやおや?

一冊足りない・・・というよりも
どうやら途中で数え間違えて本当は24集だった模様。
幽霊だけに存在が胡乱でございました。

というわけで25集改め、第24集【幽霊】の結果発表です。

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優秀賞
「ひとりぼっち おそれずに」民話ブログ
「ゴーストの凍ったシャワー」千本松由季

入選
「悪霊の名を呼ぶ」虎馬鹿子

佳作
「夜あるく。」椿あやか

のような結果となりました。入選の皆様おめでとうございます。

「ひとりぼっち おそれずに」の民話ブログさんは、毎回参加される度に優秀賞を攫っていくという伝説があります。「締切りに間に合えば無双」と某氏が評するほど。私の覚えている限りでも、締切りに間に合わず落とすか、優秀賞かどちらかしか無かったように思います。氏の小説の最たる魅力は民話ブログ氏の特異な人間性(繊細と卑屈が開き直った蛮勇)と随所に醸されるマニアックなエスプリ。破天荒な異世界展開・・・。
民話ブログさんのマニアックさには私も畏怖と尊敬を感じております。

同じく優秀賞には最近過激さを増した千本松さんの作品が選ばれました。本作「ゴーストの凍ったシャワー」も過激ですね。インターネットに発表される文章は無難な内容にまとまる傾向にありますが、無難であるということは、誰が書いても同じということでもあります。千本松さんの作品にあるような破廉恥な性描写は、書き手によっては描けぬものです。読み手によっては目を背けるものでもありましょう。読み手を選ぶ作品です。特殊枠に深化しているとも言えます。そうした作品を読みたいですねえ。

「悪霊の名を呼ぶ」虎馬さんの作品が入選となりました。
虎馬さんはこの度の「幽霊」の題材に対して鋭い社会批判で臨みました。母として、女として社会を糾弾します。テーマ性が持ち出しにくい題材でしたから、より虎馬さんの言葉は凄烈に感じました。ファンタジー作品が並ぶ中でテーマに迎合しない虎馬さんの反骨精神は衝撃です。

佳作には他薦作の「夜あるく。」椿あやかさんです。
物語の巧みさもさることながら、映像のクオリティも秀逸です。noteでこのように綺麗な作品を見ることも稀の気がします。他薦作でありながら多くの指示を得て見事入賞致しました。

続いて私が独断と偏見と社会的バランスで選ぶムラサキ賞の発表です。

ムラサキ賞
「そばにいてよ」あべ

昔、映画を観た時に「戦争とは憎み合う者が殺し合う事ではない。愛し合う者が離れ離れになることだ。」と云ったセリフがありました。(なんの映画かさっぱり覚えていません。はっはっは。ラスト・タンゴ・イン・パリ??)物理的な距離によって家族、恋人たちなど人間関係が切り離された現況はまさに戦争です。
「スタンドバイミー」、いま世界各国で最も求められる言葉ではないでしょうか。それぞれの国語で、それぞれの情感で、歌いたい曲であると思います。

改めまして入賞の皆様、おめでとうございます。
そして選外となった方もご参加ありがとうございました。この度も良作に恵まれ楽しい企画となりました。

そして、とうとう次回テーマの発表です。

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眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー(本当の)第25集 202006号のテーマは「雨」です!

「雨」は実は記念すべき第1集のテーマでもあるんです。二年越しの「雨」。ネムキリスペクトの歴史はここから始まっております。

今月も皆様の作品をお待ちしております。
眠れぬ夜の奇妙なアンソロジーはnoteユーザー様の新旧作品を一つのテーマで綴ります。自薦・他薦問いません。文芸、写真、イラスト、音楽。オールジャンルで作品を募集しております。

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