漢詩の言葉「九月九日山東の兄弟を憶う」/翻案「孤独」

漢詩の勉強です

九月九日山東の兄弟(けいてい)を憶(おも)う 王維

独り異郷に在って異客(いかく)と為り
佳節に逢う毎に倍(ますます)親(しん)を思う
遥かに知る兄弟(けいてい)高きに登る処
遍(あまね)く茱萸(しゅゆ)を挿して一人を少(か)くを

【語句の解説】
異客(いかく)…異邦人もしくは旅人。此処では見知らぬ土地にいる自らのこと。

佳節(かせつ)…九月九日は重陽の節句。中国では奉祝の最たる日。この日は高台に上がり菊酒を飲む習わしがある。

親(しん)…肉親

知る…目に浮かぶ。想像する。

茱萸(しゅゆ)…ぐみ(茱萸)の実。重陽節では茱萸の実を身に着けて厄を払う風習があった。

【大意】
故郷にいる肉親たちは重陽の節句を祝ってピクニックをしているのに(頭に茱萸の実まで付けて浮かれている)、私はたった一人で見知らぬ土地にいる。あなた達、私がいないことも忘れてるんじゃないの?

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以下は蛇足です。
漢詩を感覚的に訳す試みですが
独善が強く大概、失敗しております。
ご不快な方は
ブラウザバックでお戻り下さい。
雑文失礼仕ります

詩人訳 「孤独」
(王維「九月九日山東の兄弟を憶う」翻案)

独り見知らぬ土地にいて
見知らぬ人間になりました

聖なるかな
街行く人々の喜悦の面
六等分のケーキ
シャンメリーの泡音
蝋燭に火を灯し
人々は聖なる歌を歌うでしょう

聖なるかな
街には偽物のサンタクロースが氾濫し
戯けた歓喜に包まれる

聖なるかな
私もサンタクロースになってみましたよ
鈴も用意しましたよ
一人でケーキも買いました
シングルに戯けております

あなたは如何お過ごしですか
大禍無いですか
ケーキは食べておりますか
炬燵に入って
テレビは何を見ておりますか

ジングルなるかな
ジングルなるかな
ホーリーナイトで
サイレント
ジングルベル
ジングルベル
シングルナイトは
サイレント

半身互いに欠けております
これではベルも鳴りませぬ

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