見出し画像

既視感のある事案:素人の無知は怖い

タイトル画像にいきなり斎藤元彦兵庫県知事を思わせる似顔絵を起用したが、主役ではない。

最近、関西では兵庫県知事 斎藤元彦をめぐる話題が多い。綾紫はこの種の政治的な話題には疎いのだが、理解している範囲でまとめると一連の動きは以下のようになる。

  • 斎藤元彦知事は、パワハラや地域の名産品のおねだり、阪神・オリックス優勝パレードの資金のキックバックなどで内部告発を受けた。

  • その内部告発を、斎藤知事とその側近が握りつぶし、告発者を処分した。その後、告発者は自殺。

  • そうした行状がマスコミに暴かれ、支持を受けていた維新も含む兵庫県議会の全会一致で不信任決議。斎藤知事は辞職。

  • それでも斎藤知事は出直し選挙に参戦し勝利、知事に復帰。

  • 「パワハラなどの不祥事は、行革派であった斎藤知事を快く思わない県職員の捏造だ」という噂が広まり、同情票を集めた・・・これが勝因だった。

とまぁ、こんな具合だ。中でも今ホットなのは最後の同情票に関し、選挙の際、SNS対策企業merchuの支援を受けていたが、その詳細を創業社長 折田楓が自慢話のように公表、この軽率さが惹起した

  • もし有償で実施していたのなら、公職選挙法違反。

  • 無償でも、政治資金規正法違反。

という疑義である。繰り返しになるが綾紫は政治には疎い。このため精査する力量はないが、斎藤元彦知事は折田楓という獅子身中の虫の自爆テロに翻弄される貰い事故被害者にも思えて来る・・・とか何とか考えていると、どことなく似た事案を思い出した。

それは

Honey X Honey xoxo

が起こしたデスマフィン問題である。「xoxo」と書いてキスと読む。Honey X Honey xoxoは洋菓子の製造販売業者で、2023年11月11・12日に東京ビッグサイトで開催されたアートイベント「デザインフェスタvol.58」に出店していたが、提供したマフィンが「納豆の臭い」「糸を引く」など腐っており、食中毒を思わせる体調不良者さえ出してしまった。当然ながら保健所の調査も受けたが原因たるべき菌は検出されず、モヤモヤとしたまま忘れ去られてしまった。

さて「菌は検出されず」と書いたが製造プロセスは

  • バナナやさつまいも、栗などの腐りやすい食材を使用していた。

  • それなのに防腐剤などを使用せず、砂糖も半分に減らしていた。

  • にもかかわらず常温で5日間、作り置きしていた。

  • 包装も真空パックではなくラップだった。

といった具合で杜撰。いかにも洋菓子作りの趣味が嵩じて店を開いていただけの無知な素人の臭いがするが、

  • 無添加を謳っていたのに添加剤であるベーキングパウダーを使用していた。

という間抜けな違反もあったから猶更である。折田楓もSNSのプロではあったが、政治や選挙には全くの素人なので自覚せず法に触るかどうかという所まで行って、クライアントを巻き込み、マスコミを躍らせ、庶民を楽しませてしまったのだろう。デイリー新潮もデスマフィンのすぐ下に折田楓を置いているのは偶然だろうか。

デイリー新潮


いいなと思ったら応援しよう!