見せられているものの結末は

私が周りの人に、今年のサンガは躁うつの様だと評して暫くが経ちました。
今は沈む時期で、中々うまく行かない、運も付いて来ない、辛い時期です。

私はどんなに負けてもチームの批判はしないと決めています。
お金を払ってスタジアムに行ったときも、家でDAZNで観戦したときも、例え負けようが批判はしないと決めています。

もし批判をするならそれは筋が通らないことをチームやサポーターがした時だけ、と心に言い聞かせてました。
ただでさえ負けて悔しくて堪らないのに、矛先を自分の好きなものに向けるなんて更に惨めに感じるからです。

だからこそ、この二試合については我慢ができませんでした。

横浜F・マリノス戦の後、チームに向けられたブーイング。
それに対して荒い言葉を返す監督。
後日監督は、サポーターとの対話で「選手を守るため言い返した」と述べたそうです。

少なくとも私はそんな意図は全くなかったと感じました。
きっと監督が狙ったのは、サポーターから選手を守る自身。
それを見て次節、発奮する選手達というストーリー。

それが透けて見えてしまったとき、私にはチームが最も大切にすべきサポーター、いわゆる「常連客」を自身の感動劇の「引き立て役」に使ったという構図が見えてきました。

そして監督はサポーターに対して寒いプロレスを仕掛けたのだと感じました。
その観客は選手で、あの瞬間、主役であるべき選手は第三者の観客へ成り果てたのです。

そしてサンガタウンでの対話後、セレッソ戦でコールリーダーは自身が聞いた話を他のサポーターへ伝え、試合後は拍手で選手を送り出すことになります。

代わり映えしない戦術と起用。
その上での三連敗。
ブーイングに値するゲームだと感じましたが、選ばれたのは拍手でした。

監督と対話できたという特権階級の意識が溜飲を下げさせたのでしょうか。

プロレスに台本があったとしても見ていて楽しいのは相手の技を受けきるからです。
サポーターからの思いを避け、自分の都合の良いように動かした先にあるのは果たしてどんな結末でしょうか。

私が愛して止まない故郷のプロチームはどこへ向かうのでしょうか。

この二試合、私はチームの姿勢を疑わずにいられません。

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