ネット選挙の勝ち方 参院選の分析
参議院選挙2019のネット選挙の完全解析。アクセス1位は自民、2位は共産。公明もSNSで安定。立憲は検索率が高いがSEO対策で苦戦。れいわ新撰組が検索増、アクセス数 532,588回。立憲民主党を抜き4位へだった。国民は6位だがアクセス比率上昇。維新は2つのサイトあわせても7位。
全政党のアクセス数のデータ
公示後に自民党が急上昇をしています。
共産党、公明党の投票日の大アクセスも特徴的でした。
全政党の政党名の検索数 生データ
「れいわ新選組」の検索が圧倒的。国民民主党、立憲民主党も多かった。
全政党のSNSフォロワー数
与党の自民、公明が1位と2位。与党は3大SNSをユーザー数に合わせてバランスよく活用。
野党が続く。野党はいずれかだけを使っているため、合計した時のフォロワー数が少ない。
総括① 自民VS立憲 検索数とアクセス数で「逆転」するという衝撃
立憲民主党は自民党よりも「検索件数」が多かった。しかし、自民党は肝心の「アクセス数」で逆転して倍以上の差をつけた。
画像のように「立憲民主党」で検索して一番上が「自由民主党HP」であった事が、政治関係者の最大の話題になっていた。
自民党は、ネット広告に加えて、ユーザー比率にあわせた4種のSNSをバランスよく使いアクセス増。
立憲民主党は、全国選挙区で「候補者名」を検索した人のうち、Twitterユーザーしかアクセスできず、結果的に批判投稿に遷移する傾向が目立った。
総括② スマホ時代に合わせた自民党の「縦型」動画
PCからスマホで、動画が「横型」から「縦型」へ
自民党のSNSフォロワーの7割を占めるLINEで、スマホ画面にいっぱいの動画を「リッチビデオメッセージ」で発信。
従来PCの「動画=横型」の概念を打ち壊して、縦型スマホ向けの動画をちょうどスマホサイズいっぱいで打ち出すことで強烈なインパクトを与える効果がありました。
連日、自民党が活用し、途中から公明党、立憲民主党も投入し、今回の流行となりました。
総括③ SNS拡散コードの有効活用が拡散の新兵器に
これまでは、SNSでの自発的な拡散を呼びかけていたが、今回は有権者が簡単にSNSで拡散できるためのコードの使用が出てきた。
これを多用した山田太郎(自民比例)と新政党「れいわ新選組」の拡散ぶりが目立った。
2019のネット選挙の勝ち方
検索対策の手腕で自民が上回った。通常は、検索数が多いほど、アクセス数が多くなる。しかし、立憲民主党は検索数で自民党をわずかに上回ったが、肝心のアクセス数では自民115万,立憲52万と倍以上の差をつけられた。
立憲民主党は、SEOやリスティングなどの検索対策をせず、全国選挙区で「候補者名」を検索をしてもTwitterユーザー以外はアクセスできずない傾向があった。Twitterは総務省の統計上、国内で3番目に大きなSNSではあるが、使っていない国民の方が多いため、せっかく検索してくれた有権者もアクセスできない事になった。特に京都選挙区で候補者名検索の54%が中傷投稿に遷移してしまう傾向が目立った。しかし、立憲神奈川県連だけは、党本部と別に独自対策をしてアクセス数で成果をあげた。
著者に関する参考
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