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夢をみた#2

日本の宗教の在り方が変わり、お寺の持つ勢力が増して、赤坂やら銀座やらに寺院ビルを構える時代に。エントランスは荘厳な寺院の門構え。その後ろに聳え立つ高層ビルが、権力を誇示していた。

私も参拝という名の営業に六本木に出向いたところ、知り合いのS氏に遭遇した。
不動産業を営むS氏。実はお父さまが日本屈指の寺のご住職らしいが、そこはまさに自分が参拝(営業)に訪れた先。誘われて、ビルの高層階にあるオフィスの応接室へ。

オーストラリア人の旦那様も交えてカールをつまみながら近況を報告しあっていると、なぜか自分に来客と受付から電話が。
名前はもう忘れたが、中東を思わせる名前だった。

受付に出てみると、淡いピンクのセットアップに見を包んだ女性。だが、首から上が固まりきらない柔らかい石膏のようなもの(色感は石膏で、感触は湿布を10枚くらい重ねた感じだ)でおおわれており、顔の右半分がかろうじて覗いている。

その顔からやはり中東の出身とみられ、目鼻立ちがくっきりとしていてとても美しい。視覚的にまっすぐ伝わる美しさというよりは、纏う雰囲気からじんわりと漂う美しさだった。
ただ、なぜ、青いドーランで肌が塗りつぶされているのか。

どうやら彼女は私の働く会社の面接を受けに来たらしい。(ここは自分のオフィスではない、という夢にありがちなちぐはぐな状況)

彼女には私の名刺を渡し、後日連絡することを約束した。

彼女の首元で緩やかなカーブを描く真珠のネックレスを見つめていると、朝が来た。

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