読書メモ(雑談が面白い人、つまらない人)

■感想

・学生時代、雑談が苦手すぎて数冊買ったうちの一冊を久しぶりに再読した。キャラクターの確立と聞いた質問+αで帰ってきた「+α」の部分を軸に雑談して行くことが非常に重要だと学んだ。ちなみに今も雑談は死ぬほど苦手なので実践して身につけていきたい

■作者と概要

・作者は渡辺隆太。元NHKの番組ディレクターでインプロ講師。インプロと呼ばれる即興力を強化することで人生において重要な雑談力をつけることができるといった内容。

■よかったインプットメモ

・雑談はお互いの「キャラクター」を理解する場である。そのためにも相手のキャラクターを知るための情報収集と自分というキャラクターの自己開示が大切である。キャラクターとは出身地や職業などの属性情報ではなく、趣味や始めた背景など心理情報から推測される性格である。前提として自分のキャラクターに合った発言をすることが大切である

・雑談は1つの話題を深ぼる(決していくつもの話題を並行して進めない)ことが大切である。相手が自発的に話そうとしている情報を広い掘っていくことがコツである(例;「出身はどちら?」に対して「新潟県です。雪が多くて学校の授業でスキーあるんですよ」の場合、スキーについて深掘る)

・雑談とは議論を戦わせる場ではなく、冗談をいう場である。また、一本を狙いに行く必要はなく、自然体で取れる笑いで十分である。

・会話が途切れないことは共通点を見つけ「Yes,and」で広げて行くことである。「Yes,and」とは私も!と共感したのちに自分の意見を一言付け足すといった手法である。

・雑談は短ければ短いほどいい。相手のキャラクターについて1つ情報を得たらそれで十分である。

・頷きや共感はいうまでもなく大切である。「わかる!」という共感フレーズは非常に共感してもらっていると感じてもらいやすい。(例;隣の家のピアノがうるさいという妻の言葉に対して共感と質問、意見を適度に織り交ぜている例)

・目に見えることを褒めることが大切である。評判など目に見えないものを褒める場合嫌味に聞こえてしまう場合がある。

・短い受け答えだけではリアクションが足りないと考えて自分の話を長々してしまう人がいるがこれは逆効果である。相槌含め短いリアクション+質問や共感で会話をつなげて行くことが大切である。

・質問はより具体的に問いかけることが大切である。テンポよく雑談するためには相手が即座に答えやすい答えの範囲を狭めた質問が良い

・会話の流れを切らずに本題に入ることが大切である。雑談と本題の境目をぴったり分けることで雑談と仕事でキャラクターが違うのではという警戒心を植え付けることがある。(例;「〜まあご近所さんですよね。」「そうですね。この街に詳しい方と知って安心しました。弊社の最寄りも〇〇駅なんですがご存知の通り各駅停車しか止まらないので求人とか大変なんですよ。そこで御社の〜‥)

・イベントの際は話の輪から外れた人に話しかけるべき。お互いイベントを楽しめていないという共通点がすでにある。アメリカの映画もここから展開して行く映画が多いように実は会話が盛り上がりやすい

・持論を話す際は「自虐っぽく話す」ことが大切である。人は自分の「〜すべき」という持論を崩された時に不快感を覚えるので、自虐っぽく伝えることでその不快感を和らげることができる

・挨拶の後「今日」の話をする(例;「今日は暑いですね」や「今日はお車でいらっしゃたんですか」など)

・タブーな話題に触れることであえて距離を縮める方法もある。不思議な一体感を得ることができこれは非常に強い。




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