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#43 土地の安全性をチェックしよう

ゲリラ豪雨や土砂崩れ、浸水…ここ数年で日本でも気象災害が頻繁に起こるようになりました。
特に梅雨から秋にかけては台風が発生しやすく、気象災害の可能性も高まる時期。
家がいくら頑丈でも、それが建てられた地盤が弱いと意味がありません。

安心したマイホームライフのためにも、今回は「土地の安全性チェックポイント」についてご紹介します。

着工前の地盤調査は必須!

地盤が弱いと、例え気象災害が起きなくても厄介な問題が出てきます。
例えば「不同沈下」。
敷地の一部が沈んでしまう現象を不同沈下と呼びますが、地盤が軟弱な土地の場合は不同沈下のリスクが高いです。
不同沈下が起きると家が傾き、窓やドアの枠が歪みや壁にヒビが入るなど、安全に住むことが困難になります。
欠陥住宅の約7割は軟弱地盤が引き起こしたものともいわれており、建築前の地盤調査は非常に重要です。

自分で確認!地盤強度のチェックポイント

①周辺に海、河川、沼、水田などの水域がないか?
海の周辺の土壌は堆積した厚い砂層からなっており、河川や沼の周りは氾濫したときに運ばれた泥(シルト)からなり、いずれも地盤は軟弱になりやすい。

②周辺が水域を埋めた地域ではないか?
地歴を調べるには、古地図、航空写真を各市区町村の図書館で確認するのがおすすめ。
または土地登記簿、旧土地台帳を各法務局で調べることもできる。

③盛土で造成した土地ではないか?
盛土とは、傾斜地などに新たに土を盛り、その上に建物が建てられるように平坦な土地にすること。
しっかりロードローラーなどで締固めないと、軟弱地盤になりやすい。
悪質な業者が造成した場合は建物廃材などを埋めることもあり、時間がたつと腐って空洞ができてしまうケースも。

④地名が水域、水辺、低地・窪地、水田、水辺の動植物に由来したものではないか?
■水域例:水戸、河内
■水辺例:横浜、新潟
■低地・窪地例:渋谷、金沢、荻窪
■水田例:成田、梅田
■水辺の動植物例:鴨川、柳川、芦屋

⑤周辺の道路よりも低い位置でないか?
低地は湿気が溜まり、地盤が弱くなりやすい。

⑥周辺の道路にヒビが入っていたり、電柱が傾いていないか?
軟弱地盤による不同沈下の疑いがある。

⑦周辺の住宅の基礎コンクリートにヒビが入っていないか?
ヒビの幅が0.3ミリを超えるようなら、要注意。

⑧雨が降っている時、水がどんどん土にしみこんでいくか?
水がしみこんでいきやすい土地は、締固めが不足している可能性がある。

また、地盤調査業者や自治体のホームページで周辺の地盤調査結果を調べることもできます。
ただし、地盤の強度は調査時期や区画などで大きく変わることがあるため、あくまで目安としておきましょう。

専門的な調査!スウェーデン式サウンディング調査

不安要素が少しでもある場合は、専門的な地盤調査をおすすめします。
いくつか調査方法はありますが、一般的な調査方法の一つに「スウェーデン式スンディング調査」があります。
スクリューをつけた鉄の棒に100キロ程度の重りをつけて、回転させながら地面に差し込み、その回転数を測定して強度を判定します。
強度はN値という数値で表され、N値が3未満の場合は地盤が弱い可能性が高いです。
費用は一般的な住宅であれば、大体5~10万円前後。
検査は専門業者が行いますので、建築依頼先に相談して仲介してもらうのが安心です。

地盤調査の他、マイホーム作りの前には確認や申請など手続きが必要な作業が多くあります。
内容によってはお客様の代わりに必要な申請や手続きを、村松工建が代理で行えるものもございますので、是非お気軽にご相談ください^^
豊富な知識と経験を積んだスタッフが、真摯に対応いたします♪

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