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#30 木は、湿度調整をしてくれる

気が付けば9月。
朝晩は秋の虫の歌声が聞こえ、気持ち涼しくなってきたような気もします。一方雨降りの日も増え、湿度が気になる今日この頃。
湿度が高いと気温以上に不快指数が上がります…

不快指数だけでなく、湿度が高いと気になるのがダニやカビ。
一般的に、湿度が60%を超えるとダニやカビが増殖しやすい環境になるといわれています。
ハウスダストによるアレルギーを防止し、かつウイルスの飛散を考慮するのであれば、室内の湿度は50~60%に保っておきたいところです。

我が家では、時間帯や室内の人数などを見ながら、エアコンと除湿機、扇風機を駆使して室内の温度・湿度調整をしています。
極力無駄遣いしすぎないように気をつけてはいるものの…電気代の値上げをモロに受ける夏になっています。
地球にも家計にも、優しい対策は何かないものか?と思っていたら、身近なところにありました!

それは、「木」の利活用です。

以前「木のおもちゃ」の記事で書きましたが、天然の木は伐採された後も呼吸をしています。
木は呼吸しながら、周囲の温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸収したり放出したりしますが、これは木の調湿機能と呼ばれます。

もちろん建材として加工された後でも、この調湿機能は働き続けます。
壁や天井、床に無垢材を用いた部屋と、木目調のビニールクロスを用いた部屋で睡眠時の湿度を比較すると、季節に関係なく無垢材の部屋のほうが湿度が低くなることも分かっています。

人は睡眠時に呼吸や発汗などによって水分を放出していますが、無垢材はその湿気を吸収できるのに対し、ビニールクロスは吸収できないためこのような差が生まれると考えられます。

ただし木材の調湿機能が働くのは、木材が乾燥して含水率が11~17%で安定していることが条件といわれています。

が…実は伐採直後の木は、中心部分で約50~60%の水分を含んでいます。

乾燥しきっていない木材では調湿機能が働かないため、伐採後は長期間放置して乾燥させ11~17%の含水率で安定させるそうです。


無垢材は、室内の壁・床・天井いずれにも活用でき、新築時から徐々に色や風合いが変わり、深みが出るのが特徴です。

木には調湿機能だけでなく、リラックス効果もあるといわれています。

家族のだんらんの場であるリビングやダイニング、寝室の内装に無垢材を採用してみたい…というお声は、村松工建の多くのお客様からも聞かれます。

前回「木は持続可能な有能資源」の記事でも書きましたが、木を有効的に活用した家が増えれば、その分住む人はもちろん、地球も笑顔になると思います。

「お客さまには健康でいてほしい」という想いから、以前より村松工建では住む人の体にやさしい無垢材をおすすめしています。


住む人が笑顔になれる家を。
住む人が健やかに過ごせる家を。


それだけでなく、今はもちろん、これからを生きる子どもたちのために。

そして、支えてくれる地球のために。


今日も、自分たちができることを実践していきます!



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