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むらの工作室通信 vol.2      『今日はなに作ろう?~小学生のものづくり11月①~』

むらの工作室は、年齢・職業・地域を超えた多様な人たちが集まり、お互いに尊重し合い、新しいモノやコトが生まれる空間を目指して、工具やデジタル工作機械(※)の貸出および利用サポートものづくり体験ワークショップの開催などを行っています。

この施設は人口約1,400人の中山間地域、岡山県西粟倉村にて村民や関係人口の方々がテクノロジーを新しい手段としてもっと身近に使える工作スペースとして、西粟倉むらまるごと研究所が運営しています。

※デジタル工作機械…3Dプリンター・レーザーカッター・UVプリンターなど

むらの工作室は、西粟倉村の学童「げんきっこクラブ」と連携し、週に1〜2回げんきっこ開放日を設けており、小学生が放課後に集う場となっています。

さてさて今日はなに作ろう?

レーザーカッター×板材=スタンプ

「今日はスタンプ作りたい!」とHくん(小1)。
スタンプはレーザーカッターと板材で作ることができます。

パソコンに取り込むデータを作るため、白い紙に作りたいスタンプの文字などを書きます。
Hくんが書いた文字は「金」と「見」。
どうしてこの文字を書いたの?と聞くと、
👦「習った漢字で僕がいちばん上手に書ける漢字なの!」
と得意顔のHくん。
なるほど!!

この手書き文字をデータ化するために、まずはタブレットでスキャンして保存します。

次に、レーザーカッターと連携しているパソコンでデータを調節します。
細かい操作が必要なので、ここはむらまる研インターン生のぴらちゃんがやってくれます。

ぴらちゃんの隣でパソコン操作を興味深く見ています。

彫刻スタート!
レーザーカッターHAJIMEが動き出しました!

スタンプだから文字を反転して彫刻する必要があります。

HAJIMEがスマートに彫刻をしていきます。
彫刻が完了したところでタイムアップ!げんきっこの活動時間の終了時間が来てしまいました。
このスタンプ、時間的な都合で最後まで仕上げることができなかったのですが、後日、ぴらちゃんが持ち手をつけて、Hくんに渡しました。
フォローも万全な工作室。
Hくん、よかったね!また作ろうね!

アクリル板×レーザーカッター×UVプリンター=キーホルダー

工作室は初めて来ました、という小学4年生3人組はタブレットを見て相談中。何をつくろうとしているのかな?

タブレットをすいすい使う小学生たち

👧「あ!これかわいい!」
👧「これもいいなあ」
👧「迷っちゃう~」

タブレットでフリーのイラストや写真素材を探して、キーホルダーを作るようです。

レーザーカッターでカットしたアクリル板に、選んだイラストをUVプリンターで印刷することにしました。
工作室のマネージャーざっきーから、イラストをどのように配置したらうまくアクリル板に印刷されるか、レクチャーを受ける女の子たち。

「なるほど~」

印刷するアクリル板をくるくる回しながら考え中

どんな角度で写真を配置しようかいろいろ考えている様子。
よし、と決めてUVプリンターにアクリル板をセットして印刷開始!
静かにUVプリンターが動き出しました。

UVプリンターの印刷が終わると・・・、
アクリル板にはこんなにきれいに写真が印刷されていました。

「印刷できた!」「きれい!!」
レッサーパンダのキーホルダー、かわいいね!

「私は、名前を彫ることにする!」
とレーザーカッターを操作している子も。

ひし形のアクリル板に彫刻するために文字データを配置中
うまくいくかな、、ドキドキ、、、

レーザーカッターHAJIMEの蓋を開けてみると、彫りあがったキーホルダーは文字が見切れてしまっていました( ;∀;)
アクリル板のカットと、カットしたアクリル板への彫刻を別々の日に行ったため、彫刻データの配置が難しかったようです。

👨「どうしたらうまくいくと思う?」ざっきーが問いかけます。
👧「アクリル板の位置が違ってたのかも。」
一生懸命考えます。

なぜうまくいかなかったのか、ざっきーから原因とその対策を教えてもらいました。
👨「彫刻するアクリル板の向きをこういうふうに置くと、彫刻がスタートする位置がわかりやすいよね。だから、アクリル板をこういう向きに置くとよかったんだね。」
👩「そっかー!向きが大事だったんだね!」

失敗しても、その原因を考え、次はどうしたらいいのかその場で考えられるのでPDCAを早いサイクルで回すことができます。計画(P)、実行(D)、検証(C)、改善(A)をその場その場で行えるのがデジタルツールのよいところ。

次回はうまくできると思う!
またチャレンジしましょう!

子どもたちは日々成長しています。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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◆お問い合わせ:
一般財団法人 西粟倉むらまるごと研究所
むらの工作室マネージャー 山崎
住所:〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村長尾 1464 
E-mail:muramaruken.yamazaki@gmail.com 
TEL:070-1264-7355
◆Instagram:@mu___labo(むlaboの日々の様子やデジタル工作機械を使った作例を発信しています)



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