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デザインにおける「機能美」vs「装飾美」論争

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世の中で勘違いされがちな「デザイン」=「装飾美」

世の中なの人たちが勘違いしがちなこととして、デザインとは装飾したり目立たせたりすることであると思われていることです。

ですが、デザインの役割は地味で控えめな部分も存在しています。

それが機能美です。機能美とは、読んで字の如くうまく機能させるためのデザインで、装飾的なクオリティーは一旦度外視されます。

機能美の代表的な役割

では、機能美とは例えばどういった役割が挙げられるのでしょうか?

デザインの機能美として代表的なものとして、「情報整理」というものがあります(他にもたくさんあります)。

ただ情報を適切に整理整頓してあげるということです。やっていることは地味ですが、情報の読みやすさ、風通しの良さを整えることで見やすくるという役割があります。

一方で、装飾美というのは整理整頓とは真逆で、文字を必要以上に大きく見せたり、向きを変えてみたり、色をグラデーション にしてみたりと、何かと「目立たせる」「印象付ける」ことに特化するのが装飾美です。

装飾美も機能美の一部であるという考えも

機能美とは、「ある目的のために機能するデザイン」として定義づけるとします。

そうなると、装飾美は機能美の真逆の概念というわけではなく、機能美の一役を担っているという考えがわかりやすいかと思います。

つまり、装飾美は「印象づける役割」「覚えてもらう役割」という機能を満たした表現であるということです。

そういった意味では、装飾美は機能を一部表現している方法であると言えます。

UIという名の機能美代表

とはいうものの、やはり機能美は機能させるために適切な表現を突き詰めることになるので、最終的に表現は似たようなデザインに収束していく傾向にあります。

「ボタンっぽさ」「テキストボックスっぽさ」など、UIのパーツを表現するためにはある一定のルールや法則があるため、装飾的なアソビが必要とされない(少ない)のがUIの特徴でもあります。

機能的な役割でのデザインは、表現というよりエンジニアリングに少し似ているかもしれません。

グラフィックデザインの装飾美

一方で、ポスターやチラシ、特に広告物は装飾美を追求する傾向にあります。

なぜなら、広告は人々の脳ミソに表現のフックを引っ掛けなければならず、引っ掛けるためには斬新であったりユーモアがあったりしなければいけないからです。

しばしば、クリエイティブはこちらの印象が強いので、みんな装飾美を追求する仕事をしているんだなと思われがちです。

個人的な見解では、装飾美から機能美の割合は、

グラフィックデザイン→webデザイン→UIデザイン

の順番だと思っていて、webデザインは両方のバランスを取っているイメージです。

下記の記事のスプーンの例は、とてもわかりやすいです。


『All』 or 『Nothing』 という話ではない

UIだからといって装飾的な造形力を求めてはいけないかと言えばそうではありません。

最近では、ニューモフィズムなる表現が出てきて、スタイリッシュな造形のUIもあったりします。

表現の仕方や手法は時代が移り変わるといろいろと生まれます。

大事なことは、「適切なタイミング」で「適切な表現をする」ことが大事かと思います。

では、また。

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