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家事セラピストというOSをインストール

東京での1級家事セラピスト養成講座(一社辰巳渚の家事塾)を担当していますが、17期も残すところあと2回となりました。(今日はこれからです!)

家事塾に参加して12年、
「家事塾では家事を教えてるんですか?」
と聞かれることが多いのですが…実は答えにくい。
(と、中の人が行ってはいけないですけど笑)


具体的な家事(たとえばそうじとか洗濯とか料理とか)を教えることがメインではありませんし、養成講座では家事の実習はありません。10年家事セラピスト活動をしてきて行きついた答えが「家事という具体的なテーマを通して自身の生き方(人生)を見つめるような講座です」。

テキストに「家事に正解はない」という言葉が何度もでてきますが、たくさんのワークを通して、自分の生き方にも正解はないことに気づきます。

また、ワークを通して「私はどんな人なのか」を発見します。その気づきと発見プロセスこそが辰巳さんがこの講座に込めた願いそのものなのだと思います。受講生は、その気づきを家庭での日々の家事の中で実践し、腹落ちする、その繰り返しです。


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家事塾なのに、家事そのものは教わらない。「あなたにとって家事とは?」というような言葉を紡ぐ作業がたくさんある(いっぱいある、めっちゃある)。講師も話すが、受講生もたくさん話す。その家事塾の学びを、受講生はそれぞれ自分自身の言葉で表現します。「生活のベースを作る」「ぶれない軸をもつ」などなど…

そのなかでとりわけ「なるほど!」と思ったのが、ゼロ期として一緒に学んだHさんが言ったフレーズ、「家事セラピストというOS」です。(Hさん、覚えてるかな?)

ろご


昨年より、「辰巳渚の家事塾」という社団名で活動していますが、辰巳さんのやり方や暮らし方を学ぶのではありません。
生きていくうえで、自分自身がどのように自分の生き方を選んでいくのか、その選びとるための考え方や、軽やかに働く頭と体、試行錯誤を楽しめるポジティブ、ネガティブも受容しつつ希望を見出す姿勢、隣人にこそ学ぶことがある、抽象と具象を行ったり来たりする視点などなど…その獲得のためのトレーニングをしていたように思います。


「答えはあなたのなかにある」というのも、よく出てきていた辰巳さんのフレーズ。ただ、それはどこかにある「自分探し」ではなく、日々の生活という具体的で地に足の着いた営みに目を向けることでおのずと見つかる。そんなイメージです。


辰巳さん亡きあとの講座を引き継いで、果たしてどのくらい私が学んだことを伝えられているか、不安な面もありますが、自信を持って言えることは、「家事セラピストというOS」、インストールすると世界が違って見えますよ。ということです。

年末に向けて、家事セラピスト養成講座の体験会や説明会を実施する予定です。ご興味ある方はぜひ!


辰巳渚の家事塾

https://www.kajijuku.com/


↓こちら、ハルメクWEBさんにて、過去の辰巳さんの記事が再掲載されています。







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