短歌  (悶々編)

まだ踏んだことない部屋の角見つめ宇宙とはとか考えている

置き去りにしたものみんな美しく吸い殻さえも包む夕焼け

啄木のような不幸に憧れて床暖房を今日だけは消す

あれはいつ捨てるのだろう車窓から横断幕に負けるなの文字

くるぞくる僕を励ます言葉たちそっと静かにコーヒー啜る   




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