失恋が辛いのは、『愛し愛されている幸せ』への喪失感
恐らく人生で一人だけ、「これが愛なのかな」と思わせてくれる人がいました。
心が繋がっているような感覚があって、
彼のことを考えると心が温かくなるし、
ずっと一緒にいられたら、それだけで幸せを感じられるんだろうな、
という存在。
彼も私のことを愛してくれて、
ただ風邪なのに本気で心配してくれたり、帰りが遅くなるときは「家に着いたら連絡して」と気にかけてくれたり、
たくさんの愛情を注いでくれました。
そんな彼でしたが、
遠距離恋愛で彼の気持ちが徐々に覚めていき、自然消滅。
私は彼に未練タラタラで、
写真を見返したり、LINEのやり取りを見返したりして、
当時の気持ちとか、過去の出来事を思い出しただけで泣いてしまうほどに落ち込んでしまいました。
こんなに未練タラタラの私ですが、
実は彼が側にいたときは、そこまで彼に惹かれていませんでした。
「彼のことは好きだけど、彼よりも素敵な人が現れるんじゃないか」と思っていたくらいで、
声のトーンとか、ちょっとナルシストなところとか、あまり好きじゃない部分もたくさん。
それが不思議なことに、1年以上に渡って密なやり取りを続けてきたことがあってなのか、
気づけば彼のことが好きで堪らなくなって、
「彼じゃなきゃ嫌だ」と思えるほどの掛け替えのない存在に変わっていました。
”彼よりも良い人がいる”ってことは、頭では分かっています。
”会えない分彼のことを美化してしまっている”とも思います。
でもどうしても、「彼がいい」「彼はなきゃ嫌だ」と思ってしまう。
「どうして私、こんなに悲しいんだろう・・・」。
と、自分でも不思議で、
どうしてこんなに涙が溢れるのか、自分の気持ちを分析していました。
そして思ったことがあります。
それは、
こんなに悲しいのは、
”『愛し愛されているという感覚』が失われてしまったことへの悲しみ”なんじゃないか。
ということ。
きっと多くの人は、『誰かに愛されたい』と願っているはずで、
自分が愛している人から愛されることって、奇跡に近い。
『愛し愛されているという感覚』って、本当に脳がとろけるくらいの幸せを感じられる瞬間で、
その感覚に浸ることができないということが、
こんなに自分を悲しくさせる原因の一つなんじゃないかな、と思いました。
彼と愛を育んだときのように、また長い道のりをたどって、愛を育てていけなければいけないと思うと、
気が遠くて、過去にすがりたい気持ちにもなってしまう。
だからこんなに未練タラタラになってしまう。
でも、そう考えると、
「彼に固執することもないんだな」
とも思えます。
時間をかけて、また愛を育むことができれば、
きっとまた大きな幸せを噛み締められる恋愛をすることができるのだろうから。
頭で分かっていても、まだまだ自分自身、失恋を吹っ切れずにはいるのですが、
”またいい恋愛ができる”のは事実。
時間はかかるかもしれませんが、
”彼に固執することはない”と自分に言い聞かせて、焦らず、恋活に前向きに取り組んでいこうと思います。
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