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失恋の辛さは、”愛する人を失ったこと”ではなかった


半年ほどやり取りをしている彼がいました。
スペイン人で、出張で日本にきたときに出会い、
彼が帰国した後も、毎日のようにメッセージを送り合い、週に1回ほどビデオチャットをし、将来結婚したいという話までしていました。

それがある日突然、連絡が取れなくなってしまったんです。

何が起こったのかよく分からず、彼のやり取りや写真を見返しては、とてつもない寂しさが押し寄せてきました。

でも、気づいたことがあったんです。
こんなに寂しいのは、「”彼が”いないから」ではなく、「”愛してると言ってくれる人が”いないから」ではないかと。


友達に失恋のことを話したときに、
「あれ?前は、彼との会話が心地よくないって言ってなかったっけ?」と言われて、気づいたんです。

確かに初めの頃は、彼への気持ちはそれほど大きくなくて、
彼に「愛している」と言われるうちにどんどん自分の気持ちも大きくなって、
彼からの愛の心地よさに癒しを求めるようになっていっていたんじゃないかと。

もちろん、彼を好きだったことは本当だけど、
たぶん私が今こんなに寂しいのは、
「”愛し愛される相手がいなくなってしまった」ということが大きい。

失恋の辛さの大きな要因は、
自分に向けられた愛が大きく欠けてしまうことなのかもしれません。

愛せる自分になって、また他の誰かを愛したいとも思います。

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