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トライアングルストラテジー (ほぼ)全キャラクターレビュー

 難易度ハードで2.5周くらい(1周目ベネディクトルート→2周目フレデリカルート→分岐まで戻って真ルート)して満足したので、ゲームの感想文がてらキャラクターごとのレビューをするよ。仲間になるキャラクターや武器奥義についてのネタバレがあるよ。ついでにお気に入り度を★1~5でつけておくけど、あくまでお気に入り度であって強さではないよ。一番最後に僕の最終メンバーも載せておいたよ。

  • セレノア★★★
     序盤はディレイソードや飛鷹撃でそこそこ強くて便利なアタッカーとして活躍するが、味方が充実してくるにつれ影が薄くなってしまう。後半は武器奥義によるTP配りやペインシェアでサポート寄りの運用をすると、地味にいい仕事ができるだろう。特に、ボスや敵魔道士の一撃が痛すぎて物防や魔防バフでは耐えられないことも多いため、確実にダメージを分散できるペインシェアは結構頼りになる。
     一応プレイヤーが主に操作する主人公だが、人間が出来すぎていて若干自己投影しにくい。

  • ベネディクト★★
     ほとんど使ってないけどたぶんめちゃくちゃ強い。シンプルな攻撃バフ、防御バフ、移動・跳力バフ、連続行動バフ、即行動バフ、さらに範囲無敵バフまで持っている。なんで使わなかったかというと、全くクセのないごく普通の強バッファーなのであまり面白みを感じられなかったから。逆に言えば全くクセがなくて超使いやすいキャラクターなので普通に使ったほうがいいと思う。
     冷酷な戦略家でありつつも過去の想いに囚われている二面性が中々いい味を出している。

  • エラドール★
     ほとんど使ってないので正直よくわからないが・・・。このゲームはどのキャラクターも長所があってあんまり弱いやつはいないと思うんだけど、エラドールだけはイマイチ感が拭えない。
     挑発は範囲こそ広いものの命中率が5割前後で、「これ外したら誰か死ぬ」という局面がどうしても多くなるハードでは全く頼りにできない。頼りにできないってことはつまり、こいつの挑発を組み込んだ戦略をたてられないということであり、要するにメインタンクとして採用しにくいということである。
     また防御バフはHPが半分減ると発動する「ピンチで防御アップ」だけなので、数人に殴られたら割と普通に死ぬ。唯一輝くのは1ターンの無敵と必中の挑発がセットになった奥義だが、TP4溜めて1ターン耐えるだけじゃ敵の猛攻に全く追いつかない。
     捨て身なども絡めてうまく使えたらもしかしたら面白いのかもしれないけど僕はすぐ外しちゃった。

  • フレデリカ★★★
     クセのないシンプルな魔法アタッカー。とどめを刺すとTPがもらえるパッシブがあるので、それを活かすように立ち回るのが楽しいと思う。奥義が要詠唱でちょっと使いにくかったかな。
     挿話が演出も相まって中々いい感じだった。ありがちなエピソードではあるけど。

  • ジーラ★★
     特筆すべきところの無い超スタンダードなヒーラー。本当に特に書くことがない。入れるとすごく安定するし、外すとスリリングな縛りプレイができる。

  • ロラン★★
     ほとんど使ってないので正直よくわからない。後列の魔道士まで届く龍閃、便利な3マスノックバックの馬頭撃、防御無視の奥義にクリティカルダメージアップのパッシブなど、ちゃんと戦える要素は持っていると思う。なんで使わなかったかというと、なんとなく面白みを感じられなかったから。ロランじゃなきゃできない尖った強みみたいなものがいまいち薄くて、個性の塊みたいな他のキャラクター群の魅力に負けてしまう。でも使えないほど弱くはないと思うので、金髪碧眼のイケメンが好きなら迷わず使うがいい。
     ベネディクトルートのロランが一番好き。

  • ヒューエット★★★★
     高低差を無視した鷹の移動力とお手軽な状態異常が魅力の弓兵。気軽に高所を取って敵の攻撃を阻害できる。ダメージはそこまで高くないが、こちらの被弾を確実に抑えてくれるスゴイやつ。
     聞き上手過ぎて色んな人の挿話に出てくる。特にフラナガンとの絡みが好き。仲良くなって欲しい。

  • コーレンティン★★★★★
     お気に入り魔法アタッカー。範囲魔法、沈黙付き高威力単体魔法、障害物の作成、無敵+反撃など、魔法のレパートリーが多彩でいろんなことができる。さらに凍った地面は敵の移動力を落とすことができる上、命中を10%下げる効果もある。パッシブで凍結した地面に乗っているとTPが増えるため、足元を凍らせておけば毎ターンTP2の魔法を使えるのもすごい。地形を氷で覆っていくのが楽しいキャラクター。

  • ルドルフ★★★
     便利なトラバサミを持ち、そこそこダメージも高い弓兵。そこまで使い込んでないけど、とにかく罠が便利だった。踏めばボスでも確実に停止するし割合ダメージが入るのでかなり頼りになる。弓兵というより弓が使えるトラッパーみたいな使用感。

  • ナルヴ★★★★
     魔法の射程が1マス長いのはナルヴだけの長所。全属性使えるのでフィールドやメンバー構成に合わせた動きができる。あとビームが刺さると楽しい。唯一の難点はTPを自分で回収する手段が無いこと。何らかの供給手段を用意しないとなかなかビームを撃つのは難しい。

  • ピコレッタ★★★★★
     ジブリの子役みたいな声がかわいい最高のおもしろ枠。デコイちゃんはちょっとランダム性があるものの、敵を釣ったり足止めしたり進路を妨害したりTPを消費させたり使い方は様々。さらに奥義のらーニングも超楽しい。ボス専用スキルをらーニングしてうまいこと活用できるとめちゃくちゃテンションが上がる。
     あと地味に便利なのが高い回避率で、回避アクセを2つつけておくといざという時の回避サブタンクとして使うこともできる。

  • エザナ★★★★
     シブい性能の魔法アタッカー。若干使いにくい範囲の風魔法と、単体だが威力の高い雷魔法が使える。雷はナルヴのものよりも麻痺率が高く、40%を超えたりする。ダメージ目的で撃つついでに2ターン無力化できちゃったりするのでかなり強い。
     奥義はゲーム中唯一の全体攻撃だが、TP5かつ1ターン詠唱というコストの重さと、素の命中率が30~40%程度しか無いのが難点。奥義で遊ぶならTP供給手段と命中アクセ2つ+命中バフのアイテムが欲しい。それでようやく60%くらいになる。天気を変えられるのも一部のキャラクターとシナジーがあって面白い。

  • ライオネル★★★★★
     4マス先まで届く高確率怒り付与がめちゃくちゃ頼りになるおじさん。このゲームは結局のところ敵の魔法使いをどう処理するかというところが攻略上の焦点になるので、遠隔の敵にかなりの信頼度で怒りを付与できるのは大きい。
     他の対魔法使い用遠隔デバフと比較すると、睡眠は殴ると解けてしまうし、魅了はどう動くか読めない上敵の同士討ちで解除されてしまうこともあるし、沈黙は逃げてしまうことが多い。その点怒りは魔法を封じた上でこちらに引き寄せられるしいくら殴っても解けないという好都合の塊である。どう見てもネタキャラな見た目とは裏腹に、対魔法使いという点では他の追随を許さないスゴイおじさんだ。

  • イェンス★★★★
     とにかくバネが強い。地形を生かして戦うのが基本なこのゲームにおいて、地形を作る側のキャラクターだ。バネは好きな方向に敵を動かすことができる唯一のスキルで、押し戻すことも引き寄せることも崖から落とすことも壁に叩きつけることも自由にできる。イェンスは平地ではイマイチと書かれていることもあるけど、むしろ平地のような敵に攻められ放題なマップでも敵の進軍を着実に阻むことができる便利なキャラクターだと思う。

  • ホスハバラ★★★
     ヒーラーとしても前衛としてもちょっと頼りなく、なんとも中途半端なキャラクター。でも奥義のカタパルトは割と楽しい。味方を任意の場所に移動させられるのはホスハバラとコハクだけなので、コハクがいない、もしくはもう一人運搬役が欲しい場合は使ってもいいかなって感じ。
     5マス移動でTP+1できるけど、基本の移動力も5なので途中に凍結や水たまりマスがあると不可能になってしまう。移動+1のパッシブは武器の3段階目なので奥義と一緒に取るには結構金と素材が必要になるんだけど、ホスハバラにそこまでコストかけるか?って話になっちゃうんだよね。

  • ユリオ★★★
     TP配る人。ついでにバフもくれる。

  • アーチボルト★★★★★
     射程、命中率、威力がすごい。強い。移動力の低さが弱点といえば弱点だけど、万里矢の射程がヤバすぎて特に気にならない。ホスハバラ、コハク、光通の切り札などで高所に運んであげると無敵砲台になる。僕はとどめを刺すと筋力バフがかかる赤いアンクレットを装備させて使っていた。HP半分以下の敵に50%即死が入ることもあって発動させやすく、割と相性がいいと思う。
     達人の爺さんっていいよね。刃牙でも渋川剛気がいちばん好き。

  • メディナ★★★
     TP消費なしで無限にTP配れる人。即行動バフもあるのでエザナ等詠唱ありの奥義持ちとの相性がとてもいい。回復アイテムの性能アップはそこまででもない。金がかかるからフリーマップ縛ってるとちょっとつらい。

  • マクスウェル★★★★
     かっこいいおじさん。ぴょんぴょんジャンプしてヒットアンドアウェイできるのがとても楽しい。複数巻き込むとTPもらえるのも楽しい。

  • フラナガン★★★★★
     超かっこいいおじさん。正面からの攻撃ならものすごく耐えてくれる上に、ペインシェアとランパートで味方を守る動きができるのも楽しい。ちょっと無理して前に出した後衛ユニットを全力で守って生存させたりできる。フラナガンならではの仕事って感じがしてテンション上がる。
     魔防が致命的に低いため、油断すると敵の魔法で一瞬で蒸発する。オススメはマップで事前に敵情報を見て、敵の魔法の中で一番威力の高い属性の護符を2つつけておくこと。敵魔法使いはどうやら魔防の低いキャラクターを狙いやすいようで、護符2枚で60%軽減しながら魔法のタゲを集めることができる。特に雷の護符2枚重ねで避雷針となったフラナガンの頼もしさは最高だった。
     敵に魔法使いがいない場合は活力のバングルがなかなか良い。自分のパッシブ回復と合わせて結構回復してくれるので、ヒーラーの手間を減らすことができる。

  • グローマ★★★★
     おもしろかっこいいばあちゃん。回避とカウンターが売りのキャラクターだが、回避アクセ2つつけてても運次第でボコボコ当たったりする。安定して避けてもらうには、ばあちゃんの周囲のマスを凍らせて命中を落としたり、敵に命中低下アイテムを投げたり、ばあちゃんに回避バフあげたり、暗闇いれたりなど様々なお膳立てをしてあげる必要がある。それが逆に面白かった。FEのソードマスターみたいな無双感は無いが、お世話次第ではとても経済的なヒール要らずのタンクになってくれる。自分の周囲に90%の怒りを撒けるのも良いし、若干信頼性は落ちるが横3マス範囲の足止めもちょいちょい役に立つ。

  • デシマル★★★★
     マップによってはターゲット[高さ5+]が凶悪すぎる。でもそれを抜きにしても広範囲に魔法ダメージをばら撒ける激カワロボ。そこまで使ってないけど、こいつを入れていると常に算数させられるのが面白い。「この攻撃で次3の倍数になるぞ!」とか考えながらやるのが楽しかった。その場で待機するとTPが3増えるので、メディナやユリオ以外にベネディクトの連続行動バフでもTP補助をすることができる。

  • コハク★★★★★
     自由自在になんでもできるヤバいやつ。基本的には味方を移動させたり、受けた大ダメージを巻き戻して無かったことにするのが主な仕事になるだろう。
     自分以外の敵味方全員を2ターン停止させるスキルもえげつない。敵のバフを浪費させたり、味方のデバフが消えるのを待ったり、敵を燃焼マス上で2ターン焼いたりできる。さらにこの停止中にもちゃんとTPが溜まるから、全体TP2チャージとして使えてしまうのだ。開幕に使えば初ターンでエザナに雷神召喚を詠唱させたりもできてしまう。
     ただ一応デメリットもあって、この2ターンの停止は素早さが高いキャラクターほど早く解け、低いキャラクターはターンの消化が遅いのでなかなか解けない。自軍に遅いキャラクターが多いと停止明けの進軍で後手に回ってしまうため、なるべくアクセで補った上で使いたい。大体速さの平均は25なので、それより遅いやつにはアクセをつけておくといいと思う。

  • ジバンナ★★★★★
     おもしろ魔法アタッカー兼サブヒーラー。5マス移動でTPがもらえるのはホスハバラと一緒だが、こっちは武器強化も含めれば移動力が7もある。跳力も3あってとにかく動けるのが楽しい。
     このゲームは草地が少ないので、攻撃の基本は最上級クラスで覚えるアイシクルになるだろう。アイテムなどで地面を凍らせるだけで撃てるからお手軽だし、この魔法自体が更に撃てるマスを広げてくれるというメリットもでかい。更にどこか1マス溶かして水たまりにすれば、そこから回復を飛ばすこともできる。地面のコンディションを整えるために、火と氷の魔法石をいくつか持っておくと良い。凍結マスでTPがもらえるコーレンティンとの相性が非常に良い。当然超広範囲攻撃の奥技も楽しいよ。

  • トリッシュ★★★★
     ダブルターンとジャンプの機動力が面白い。ファイアアロー以外の火力がちょっと低めな上、命中もそこまで高くない。アクセで命中を補ってあげるのがいいと思う。
     軽快に大移動して遊ぶのは楽しいんだけど、アーチボルトのようなインチキじみた強さやヒューエットのような気の利いたCCは持たない。派手なのか地味なのかよくわからないキャラクター。

  • ミロ★★★★★
     ライオネルと並んで、敵魔法使いを封じられる貴重なキャラクター。奥技の遠隔100%範囲魅了がものすごく強い。武器3段階目のパッシブを取れば単体魅了の確率も上がって使いやすくなる。
     マクスウェルと同じような性能のジャンプスキルを持っているので、ジャンプ→攻撃→移動とすればヒラヒラと舞うようにヒット&アウェイができる。とても踊り子らしくて良い。この機動力と無属性魔法の地味ながら安定したダメージがライオネルには無い良さだが、遠隔CCの取り回しの良さはライオネルのほうが上かな。

  • トラヴィス
     ルートの関係で仲間にならなかった。ぐるポイしたかったなぁ。

  • コーデリア
     ルートの関係で仲間にならなかった。見た感じすごい強そう。

  • アヴローラ★★★★★
     自分のHPを削りながら戦う近接アタッカー。HP消費攻撃はTP0で撃てるので、凄まじい威力でぶん殴りながら奥技のTPを溜めることができる。
     物防を犠牲にして筋力を上げるバフやHPが半分以下になると強くなるパッシブなど全体的にリスキーな性能だが、復活のピアスがあればそれらをノーリスクで活かすことができる。アクセのもう1枠は初めは活力のバングルをつけていたんだけど、ロマンを求めてクリダメのネックレスにした。えげつないダメージが出てとても楽しい。フラナガンやセレノアで守ってあげると動きやすくなるよ。

  • 真ルート最終メンバーの10人

    前衛 フラナガン アヴローラ グローマ
    中衛 セレノア ミロ ピコレッタ
    後衛 ナルヴ コーレンティン ジバンナ アーチボルト

     コーレンティンとジバンナがスプラトゥーンばりに床一面を凍結させ、凍結マスの命中低下を利用してグローマとミロとピコレッタが避ける。回復はナルヴとジバンナとアイテムでなんとかする。ピコレッタがいると命中低下アイテムも投げやすい。敵魔法使いはミロ、デコイちゃん、護符を積んだフラナガンで対処する。凍結マスで味方の移動も下がる分、ミロには移動のバングルを装備させておくと動きやすい。アーチボルトは射程が長く命中も高いので、凍結マスのデメリットをほとんど受けずに戦える。あまり期待しないほうがいいけど、アヴローラも一応回避アップを持っているので案外避けたりする。
     凍結を軸にした明確なシナジーが気持ちよくて、自陣を塗り拡げていくような運用も楽しいお気に入りの構成だよ。

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