見出し画像

『育休退園』は、母子共に精神的に大変になる。汗

どうも!
保育園経営20年、現在4園を運営しているレイコです。

育休退園について

『何で育休になったら退園しなきゃならないんですか???こどもも保育園に慣れて、お友達も出来たのに。ひどい!』
という疑問がありますよね。

企業には2人目、3人目のお子さんを授かると、産休・育休制度を利用し、会社をお休みしながらこどもと向き合い育てる事が出来ます。

産まれたてで、働かなくてもお給料の一部を保障してもらえるなんてなんて良い制度でしょう🎵。

ところが、
この育休に入ると、
上のお子さんが「退園」になるという保育園の決まりもあります。

なぜなら、保育園という施設は厚生労働省の管轄で、原則として「働いている親御さんの代わりにこどもを預かって保育するよ〜」という前提があるからです。

「家にいるならあなたが子育て出来ますよね?あなたが育ててくださいね。」
という事です。

少し前の時代だったら
保育園の利用者が少なかったので、利用枠に余裕があり上のお子さんもそのまま通えたのですが、
保育園が足らないと言われる今の時代では、
原則の「産休退園」を実行する保育園が多いです。
(退園にならない場合のお話は最後に)

保育園は子育ての肉体的・精神的負担を軽減する役割を担っている。

現代では0歳から預けてフルタイムで働く親御さんが多いです。それがその人にとっては日常なのです。

その日常から一転、仕事は休みなんだから保育園に預けなくても、自分で子育て出来るでしょう?は、安易な考えだと思います。

いきなり24時間こどもが側に居る日常になるのです。
激動ですよね。

保育園では、保育士が日頃のちょっとしたことでも悩み相談にのってくれるし、ちゃんと育っているか?自分は親として大丈夫なのか?を確認出来ます。

ネットで調べたり、SNSのママ友に聞くと、なんだかうちの子は育ちが遅いのでは?

発達に問題があるのかも?

なんて日々不安だらけなのですが、
たくさんのこども達を日々注意深く観てきた先生から
「大丈夫ですよ」と言われると、気持ちが軽くなるんですよね。

心強いですよね❤️。

レイコさんは今月、
保護者の個人懇談の月間なので、たくさんの悩みを聞いています。
1人1人の日頃の保育園での姿をお話し、最近の悩みをお聞きするのですが、
親御さんからは、「毎日お迎えの時に先生からその日の事を聞いているので安心です!」
と、言われます。

(良かった良かった❤️
保育園を作った甲斐があったと思えるひとときです。)

親御さんが意を決して、どこかの悩み相談に行くというよりも、
普段から疑問に思う事をちょこちょこと聞けるのが楽ですし相談する方もされる側も、分かり合えるんですよね。

実は相談される側も、
親御さんの説明と目の前に見える一時の姿だけでは情報が不十分過ぎてアドバイスの判断もしかねるのです。

そして、
最近の親御さん達は、
こどもを0歳から預けてフルタイムで働いている場合が多いと書きましたが、

女性でも男性と同じくらい、もしくはそれ以上にバリバリ仕事をするのが向いている人もいます。
(実は私も男前過ぎて、(経営が好きなくらいですから)笑、子育ては多くの人を頼りました)

面白い話、
保育園という職場の中では、
フルタイムの先生や事務員は、保育と事務仕事を両方こなさなければなりません。
こどもと事務作業の両立です。

日中保育に入って保育モード全開になってから、事務仕事をやるぞー!と取り組んだとしても、切り替えるのがうまくいかず、
事務をしようと思っても、頭が働かない事があります。笑

こどもと向き合う時に使う脳と、仕事をする脳は別の機能を使っているので、脳が混乱するのでしょうね。笑

0歳からこどもを預けて働く親御さんは、
24時間子育てだけをしている時よりも、保育園に預けてこどもと離れる時間があった方が、お迎えに行った時に気持ち的に余裕を持ってこどもと接っすることが出来ます。
リフレッシュ出来て良いのです。

上の子は元気に保育園に通い、
お友達と遊び、
新たな命に集中して向き合うのも、親御さんの心が安定する一助にもなります。

こどもの心身共に健全な成長を願うなら

こども達の成長からみると、
1歳児さん、2歳児さんの(2人目が産まれやすい時期)頃は、

「お友達」という存在が分かるようになって来ます。

それまでは、
大人を頼り、何でもやってもらえる受け身で大人とコミュニケーションを取ったり、1人だけで目の前のおもちゃに意識が行く事が多かったこども達が、
成長過程で、同じ年頃の他者の存在に気が付き始めます。

小さな社会への第一歩ですね。

「お友達」が分かるようになってくると、
ごっこ遊びもどんどん高度になって来ます。

ごっこ遊びやお友達とのケンカと仲直りで、他者を思いやれる健全な心が育まれていくのです。

ごっこ遊びは、
突然お友達から赤ちゃんの役を言い渡されます。笑
犬の時もあります。笑

何かよく分からないものをままごとキッチンで料理されて出されて、
食べろと言われます。笑

それを想像しながら遊んでいくのです。
想像力が必要ですね。

同年代の子がいると、自分が欲しいものを急に奪い取る子が現れます。

一つの物を独り占め出来ず、「みんな」で使わなければならないことも学びます。

われ先にと順番を抜かす子も現れます。

順番を待つというルールと我慢も学びます。

お友達が自分の嫌いな給食も残さず食べています。
負けじと自分も食べてみます。
チャレンジ精神も生まれ、好き嫌いが減りますね。

退園をすると、
また大人に囲まれるだけの世界へ戻って行きます。

あの、
同年代だから分かり合える会話(になっていないような会話、笑)も、
おもちゃの取り扱いも、順番を待つ事も、
自分より出来ない子の面倒をみることも無くなります。

突然、何でも大人に先回りしてやってもらえる受け身の状態に戻ってしまうのです。

YouTubeもこども達を集中させてくれますが、全て受け身です。

保育する側の立場からしても、
退園はしない方が、心身共に健康に子育てが出来ると思っています。

退園にならないためには

実は育休退園にならない保育園があります。
自治体、保育施設ごとに施設利用の対象者が違います。入園時にしっかりと確認してから入園しましょうね。

・育休認定制度がある自治体の保育園、こども園。
就労で通っている途中で育休に変わる場合、保育園利用の認定を取り直せば育休中でも通い続けられます。
※保育園を利用出来る認定は、両親共に就労、就職活動中、就学、疾病、産休・育休(里帰り出産のため帰省先でも入園可)など様々な要件があります。

・小学校へ上がる直前、年長・年中さんから上の園児さんは退園にならない。
(定員が多いし、卒園間近なので)

・0.1.2歳児でも保育園の定員に余裕がある園

まとめ

どちらにしても、
保育施設の基本は両親とも就労していて日中こどもの面倒をみられない人が利用する施設というのは変わりません。

優先順位はフルタイム就労していて保育に困っている人が優先です。

心苦しいですが、全国の保育施設としては、どの人の立場にも公平に、どこかで線引きをしなければならないのは確かです。

退園になったとしても、
誰のせいでも無いですし、
デメリットばかりではありません。
こども達と一緒に居られる時間をどう過ごすかで、人生の心の豊かさが変わって来ます。

ママ〜と言って駆け寄ってくれる時期は人生において、ほんの僅かな貴重な時間です。
(私の上の子は28歳ですね。。。息子は26歳です。息子には高校生の反抗期の時に「ババア」と呼ばれ、「あんなに可愛かったうちの◯◯ちゃんが💦」と、涙した事も。笑。あの頃が懐かしい。。。)

退園が決まった場合は、
気持ちを、切り替えて
楽しく育児が出来る工夫をしていきましょうね。

頑張って乗り越えましょう!
応援しています📣。

周りには必ず、あなたの頑張りを見ていてくれる人がいますよ❤️。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?