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外出自粛で感じる「外出の大切さ」

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした外出自粛が呼びかけられてしばらく経つ。勤務日の帰路の寄り道自粛、休日の外出自粛、子供の長期休暇中の旅行自粛、そして友人らとの飲み会自粛。こうした外出自粛で感じたことがある。

それは、大したことを自粛しているわけではないけれど、その大したことない「外出」にどれだけ自分自身が支えられていたのかということ。

僕たちリハ専門職(作業療法士、理学療法士、言語聴覚士)が立案するリハビリテーション目標に「外出」がキーワードとなることがある。でも、その「外出」の目的はなんだろうか。「活動範囲や活動量の拡大」や「役割の再獲得」、「刺激入力」など、実際に確認するとそんなところを目的としているケースを散見する。でも、この間の自分自身の外出自粛によって失くしたと感じるものは、そういったものとは少し違うような気がしてならない。

寄り道することで、気持ちを切り替えたり欲求を満たすことができた。休日に出かけることで、いつもとは違う味わいのものを口にしたり気晴らしをすることができた。友人らと飲み会をすることで、自分と異なる視点で悩みを解決したり発散することができた。これらは僕の生活に必ずなければならないものではないけれど、これがあることで人生の質が格段と上がることを身をもって感じた。

こうした感覚は僕に限らず多くの人が感じていることだろう。リハ専門職と対象者が共同してリハ目標を立案するとき、それぞれがこの感覚を思い出して共有できたらいいなぁと思う。


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