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自家製ひき肉のすすめ

 うちでは自家製ひき肉を料理に使っています。フードプロセッサーで挽くだけですが、それだけでお店のひき肉とはひと味もふた味も違ってきます。皆さんにもその良さを知って欲しいので、これからその魅力を紹介します。

 なによりも料理がグッと美味しくなります。噛んだときの食感、口の中に広がる肉のうま味、そしてあっさりとしたあと味の良さ。お肉のおいしさがストレートに伝わってきます。値段の高い肉を使う必要なんてありません。お徳用パックの豚コマ肉で十分です。安いお肉でも、ひと手間かけるだけでグッと美味しくなります。一番のおすすめはシュウマイ。これからの寒い時期は肉だんごにしてお鍋にするのもいいですね。ほかには餃子、麻婆豆腐、ハンバーグ、ミートソースがおすすめです。挽き方によってあら挽きにしたり、きめ細かくしたりアレンジするのも楽しみです。

 自家製ひき肉から脂(あぶら)はほとんど出ません。たまにお店のひき肉を買いますが、フライパンで炒めると大量の脂が浮いてきます。それを見るといかに多くの脂身が混ざっているのかがよく分かります。その点、自家製ひき肉は脂身が少ないので、ヘルシーで、あっさりとした味に仕上がります。ヘルシーと言えば防腐剤や着色料の混入も気になりますが、僕のリサーチ能力ではこの点に関する正確な事実は分かりませんでした。ただ自家製についてはそのような心配がないだけでもアドバンテージと言えます。またひき肉は時間が経つとすぐに変色し、傷んできます。だから挽いてすぐに調理する自家製ひき肉は食品衛生の面から軍配を上げることができます。

 手軽さもメリットの一つです。夕飯を作る段になって、急に「今夜はひき肉料理」と思い立っても大丈夫。わざわざ買い物に行く必要はありません。お肉とフードプロセッサーを引っ張り出すだけで、すぐ調理に取り掛かれます。毎日の献立を考えるのは大変ですよね。レパートリーにひき肉料理が加われば選択の幅が広がり、かなり楽になりますよ。ひき肉料理の良いところは冷蔵庫に残っている食材も使えること。ひらめきのままに調理しても(これを我が家では「創作料理」と呼びます)、けっこう立派なメニューが出来上がります。冷蔵庫のフリーザーの中で使われずに眠っているハンパ肉も一気にまとめて在庫整理できます。

 「家で挽くなんて面倒じゃない?」。そう思われているかも知れません。確かにフードプロセッサーを出す手間は掛かります。だから我が家では台所の真ん中に置いて、いつでも使えるようにしています。また脂が少ないので、使った食器、鍋、フライパンにあの白い脂の固まりが付着しません。手やスポンジも脂で汚れません。だから作る手間が掛かったとしても、その分、あと片付けが楽になります。

 「うちにはフードプロセッサーがないから関係ない」。そう思っている人は一度家電量販店に足を運んでみてください。数千円程度で電動フードプロセッサーが買えます。頑丈ですし、流行りすたりがないので長く使えます。一生ものなら数千円でもそう高くはないでしょう。我が家のフードプロセッサーも20年以上壊れずに今も頑張っています。あるいはカタログギフトにもよく載っています。何かのお返しでカタログギフトをもらったときはそんな目で探してみてください。

 いずれにしても自家製ひき肉にすると料理のクオリティが上がります。また料理の楽しみも結構アップします。ぜひお試しください。

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