見出し画像

【Funeralizer】初めて英語でインタビューに答えました!(全文和訳付き)

私のOSDMソロプロジェクトFuneralizerで私自身初となるインタビューに答えました。

インタビューしてくれたのはFILTHY DOGS OF METALという海外のウェブジンです。
全文英語ですが、元ページを掲載しますので、英語が読める方は是非そちらをチェックしてみてください。

さて、今回の記事ですが、私のインタビューを和訳して載せることにしました(許可はいただいています)。

実は私は英語ベースで英文を書くので、自分が英語で答えた文章を和訳しなければならなかったのですが、多くの方に読んで欲しいので和訳を行いました。
(ちなみに、私の英語力の目安としては、TOEIC 835点TOEFL 94点英検準一級がこれまでの実績です)

所々意訳していますが、書いた本人が和訳しているので分かりやすくなっていると思いますし、私自身の考えをきちんと反映できているので割と長めですが是非読んで欲しいです!



Q1. Funeralizerについて簡潔に教えてください(メンバーや結成年など)。

A1. 初めまして、Takanori Murakamiです。Funeralizerはスウェディッシュ・スタイルのデスメタルに焦点を当てるために2022年に始めたソロ・プロジェクトで、現状唯一のメンバーです。
私のメインのバンドはDesolate Sphereというバンドで、そちらではギタリストですが、Funeralizerではベースとボーカルも担当しています。


Q2. 最近「Return of the Forgotten」というシングルをリリースしていましたが、各所からの反応はいかがでしょうか?

A2. 今のところ良い反応を得られていて、とても感謝しています。世界中で自分の曲が聴かれているのは本当に素敵なことです!


Q3. レーベルに属していますか、それとも自主ですか?そしてその理由は?

A3. これまで自主でリリースしてきましたが、Funeralizerは既にいくつかのレーベルから連絡があったので、いつかEPかフルアルバムをレーベルから出せるかもしれません。


Q4. レコード、カセットテープ、CD、デジタルのうちどの媒体が好きで、それは何故ですか?

A4. 個人的にはCDが好きで、私自身CDコレクターです。実際、メタルCDを1,500枚ほど所持しています。一方で、Funeralizerのこれまでの2つのリリース (筆者注: いずれもシングルです)はデジタルでのみリリースしていますが、この時代にシングルをリリースするにはそれが現実的だと考えています。


Q5. Funeralizerのスタイルはデスメタルですが、主な影響源を教えてください(好きなバンドなど)。

A5. Funeralizerに関して言えば、DismemberとEntombedが主な影響源です。それに加えて、At The GatesやEdge Of Sanityも影響として挙げられますが、見ての通り本当にスウェディッシュ・デスメタルにフォーカスしています。
個人的には、オールドスクール・デスメタル(OSDM)では、スウェディッシュ系以外も、北米の伝説的なバンド達(Death, Morbid Angel, Obituary, 初期Cynic, Disincarnate, Gorgutsなど)や、フィンランド勢(Demilich, Demigod, Abhorrence, Convulse, Purtenanceなど)、そして現行のバンド(Blood Incantation, Spectral Voice, Horrendous, VoidCeremony, Chthe'ilist, Tomb Moldなど)が好きです。カッコいいOSDMのバンドが多すぎて好きなバンドを全て挙げることはできないです。上で挙げたバンドは一例です。
さらに、私はメロディック・デスメタル、テクニカル・デスメタル、ブルータル・デスメタルが大好きですし、他のサブ・ジャンルも勿論好きで、ヘヴィメタル、パワーメタル、スラッシュメタル、ブラックメタル、プログレッシブメタル、そしてメタルコア/デスコアも好きです。14歳以来メタル一筋です!


Q6. バンドが成功するにはどんなことを犠牲にしないといけないと思いますか?バンドの未来のために何かを犠牲にしたことはありますか?

A6. 個人的な考えとしては、多くのメタルバンドにとって「成功」とは何かを定義するの難しいと思っています。音楽制作をするにあたって、一定以上のお金は必要になり、そしてそれは私にとって「犠牲」かもしれませんが、メタルバンドが「成功」するに多大なお金を費やす必要は必ずしも無いのではないのでしょうか。というのも、多くの有名バンドが、音楽とは無関係の「本職」に就いているはずで、それでも世界中で有名であればそれは「成功」と言えると思うのです。
無論、メタルバンドで生計を立てるのは夢ですが、その夢を追い過ぎると多大な犠牲を払うことになるのではないでしょうか。一方で、現実的な物の見方をすれば、そこまで悲観することも無いと思います。

(筆者注: 本文でも少し回りくどい言い方をしてしまっていますが、ここで私が言いたかったことは、定職に就くなど現実的な活動をしていれば、多大な犠牲を払わずとも、一定の「成功」を収めることは可能なのではないか、ということです。もちろんメタルで生計を立てたりして「成功」している人達が多大な犠牲を払って想像を絶する努力をしていることは重々承知しています。まずは私自身が「成功」して証明しなければいけないところですね…)


Q7. ライブバンドとしての理想のライブを教えてください。また、既にそういうライブをしたことがありますか?

A7. Funeralizerではライブをしたことはありませんが、Desolate Sphereでは何度かライブを行ったことがあります。私の夢はアメリカやヨーロッパの大規模なメタルフェスでライブをすることなので、そういう意味ではまだ理想のライブを経験したことはありません。


Q8. 新しいデスメタルバンドが個性を確立するにはどんな要素が必要だと思いますか?

A8. デスメタルのみならずメタルそのものが既にかなり進化し、成熟しているように思えますが、それでも高い評価を受ける新しいバンドはいるわけで、その鍵となるのは「再構築」だと思っています。
必ずしも他ジャンルから輸入してくる必要はなくて、むしろ良質なデスメタルバンドをたくさん聴くことで、ユニークでクオリティの高い音楽を作れるのではないでしょうか。


Q9. デジタル媒体が新しいデスメタルバンドの助けになると思いますか?どんな方法が宣伝するには理想だと考えていますか。

A9. 私はデジタル媒体は新しいバンドを間違いなく支えるものだと思っていて、それは可能性が計り知れないからです。勿論私は上述したようにCDが大好きですが、日本のような国でフィジカルしか出していなかったら、例えばヨーロッパのように遠い場所の人たちに聴いてもらうのはより困難になると思います。一方で、デジタルだとそういった障壁は無いわけですし、それはとても素晴らしいことです。2023年現在、デジタル媒体は自分たちの音楽を世界に広めるのに最も適した方法だと思います。


Q10. 日本とヨーロッパのメタル市場にはどんな違いがありますか(レーベル、バンド、ファンなど)?

A10. ヨーロッパのメタル市場は日本より遥かに大きいのではないでしょうか。日本にも国内向けのレーベルやカッコいいバンドはいますが、ヨーロッパと比べるとまだまだ少ないと言わざるを得ないと思います。日本のメタル市場が大きくなる潜在性はあるとは思いますが、このままでは難しいでしょう。


Q11. 日本の新しいアンダーグラウンド・シーンについて簡潔に教えてください(バンド、ファンジン、ウェブジン、メタルクラブなど)。

A11. 前述したように、市場は大きくないものの、国内アンダーグラウンド・シーンにはカッコいいバンドはたしかにいます。
デスメタルに関して言えば、ParasitarioやInvictusは比較的若手のバンドで、とてもカッコいいですし、OSDMが好きであれば絶対好きだと思います。
また、RisingfallやSignificant Pointといった正統派メタルバンドも素晴らしいです。彼らにはもっと注目を浴びるポテンシャルがあると思っています。


Q12. ギリシャのメタル・シーンについて何か知っていますか?

A12. ギリシャのメタルというと、まずはスラッシュメタルバンドを思い浮かべます。Suicidal Angels、Bio-Cancer、Chronosphere、Exarsisなど、本当に素晴らしいです!
加えて、個人的にGus Gが好きで、彼が関わったNightrageやFirewindもカッコいいと思います。ギリシャのメタルバンドは最高です。


Q13. 今後について教えてください。

A13. 現在Funerazlizerをソロ・プロジェクトからフルメンバーのバンドにしようと計画しています。もし準備が整ったら新メンバーや新曲について発表できると思うので、チェックお願いします!


Q14. お時間ありがとうございました。今後も良い活動を!最後の締めをお願いします。

A14. この度は私のバンドや私自身について話す機会を与えてくれて本当に感謝しています!このインタビューを通して私を知ってくれたら嬉しいです。
Funeralizerは2023年7月28日にシングル「Return of the Forgotten」をリリースしましたが、サブスクやbandcamp、YouTUbeで聴けるので是非チェックしてください!
改めて、Fithy Dogs of Metalにはこのような素晴らしい機会をいただけてとても感謝しています。ありがとうございました!



というわけで、今回のインタビューいかがでしたでしょうか。

本文でも書きましたが、英語のインタビューを受けるという機会を得られたのは本当に嬉しいですし、Filthy Dogs of Metalには大変感謝しています。


冒頭で書いた通り、私は英語で考えながら英文を書くので、今回noteで書くにあたって日本語に訳しましたが、適宜意訳しているので意図が伝わりやすくなっていると思います。
また、どうしても補足が必要に思った箇所は筆者注を挟んだのでより理解の助けになったかと思います。

個人的にはかなり楽しく答えることのできたインタビューでしたが、Q6はなかなか難しい質問でした。
人によっては何を言ってるんだと思ってしまったかもしれませんが、「成功」の定義によっては、バンドに全てを捧げる必要は無いのではかと思ったため上のような回答になりました。


今回は文章での回答という形になりましたが、いずれは英語で会話しながらインタビューに答えるというのもやってみたいなと思っています。

個人的に、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの中でスピーキングが他より機会が圧倒的に少ないため、是非機会が欲しいと思っています。


※余談ですが、もしこういう英語のインタビューを申し込まれたけれど、英語が苦手で答えられないという方がいましたらTwitter等でご相談ください。是非助けになりたいと思います。


最後に、私が作詞作曲したソロプロジェクトFuneralizerの最新曲を下に貼ったので、是非聴いてみてください!

それではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?