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【チューニング記/RCF】RECAROシート導入編

主旨


この"チューニング記"は私が愛車・LEXUS RC Fを、"走りの性能"をより追求して磨き上げていくことをテーマにした雑記です。

官能性の高いV8エンジンを心臓に持ち「こんなクルマでサーキットを走ったら絶対に気持ち良い!」と思わせるRCFですが、実際にサーキットで走らせてみると意外と「市販車」としての制約や、より広いユーザーを満足させるために"敢えて尖らせなかった部分"もあるようだと感じます。

そこでRCFが持つ世界観を大切にしつつ、量産状態を"原石"と捉えて"走りに寄せた研ぎ込み"をしたらどこまで"走りの性能"が引き出せるのか?という興味と野望を持ってRCFにチューニングを施します。

その様子を、「面白そう」と思って頂ける方に少し覗き見して頂くという趣旨のコンテンツです。

出産や引っ越しなどのイベントがあってしばらく放置してしまっていましたが、ぼちぼち投稿を再開していきます。(苦笑)
チューニング記と言いつつ思考の話が連続していましたので、ここで話をチューニングパーツの方向に向けなおして続きを書きます。


運転におけるシートの重要性


早速本題ですが、運転におけるシートの役割は決して軽視できないぞという話から行こうと思います。

正確な運転操作を実現するためには、体をきちんとホールドすることが欠かせないんです。特にサーキットを走るような、前後左右に大きなGが発生するシーンにおいては、シートとシートベルトで自分の体を車と一体にできていないと、Gに対して踏ん張らなければなりません。

すると当然ですが体に余計な力が入るんですよね。
シートのホールド性を確保することはスポーツドライビングの入り口だと言っても過言ではないんです。

とはいっても、シート交換ってなんだか地味ですし、最近だと車検がどうだとかディーラーの出入りがどうだとかで手続きや物選びは面倒くさくなっており、チューニングの初心者は後回しにしがちだったりします。

しかし敢えて言います。
「本気で走ると決めたなら、決めた瞬間シートは換えておきたい」

一度使ってみれば全く地味でないことが分かりますし、車検に関してはきちんとしたメーカーの正規品であれば問題なく通りますからね。

#地味どころか
#車に乗る瞬間毎回スポーツシートがお出迎えしてくれます
#めちゃめちゃ気持ち入るよ

私は前の車でもRECAROのシートを使っており、手放す際に純正シートに戻した時に何とも言えない寂しさと、"現実に戻った感"を覚えました。
裏返せば、それだけスポーツシートは感性に訴えるパーツでもあるということです。

ちなみにリクライニング機能がついたセミバケットシートが何となく利便性もあって良さそうですが、私は迷ったらフルバケがオススメです。そのほうが没入感があるんですよね。

シートは一度替えたら引き返せぬパーツではありません。
違うなと思ったら純正シートに戻せば良いと考えると、コスト面以外では結構気軽に導入できるパーツだと思いますよ。

#ダメだと思ったら買い替えればヨシ
#フルバケは汎用品なので、使用歴が浅い美品ならそこそこリセール良


RCFは純正シートでもバケット形状になってはいますが、乗降性やシートヒーター/ベンチレーションファンといったおもてなし要素との兼ね合いで「運転への一点張り」は出来ていません。

RECAROのフルバケットシート導入によって、まずはコクピットを仕上げます。


なお、こういうのは"振り切って語った方が読み手に面白い"ですから一旦ごり押ししましたが、純正シートに拘るという流派の人は笑って読み飛ばせば良いと思います。

#異論は認める
#趣味は楽しさと納得が最優先


私が導入したRECAROシート


そんなこんなで、私が導入したRECAROシートを紹介します。

RCFは後席に乗員2名が乗れる4人乗りの2ドアクーペ。
よって運転席化助手席のいずれかはリクライニング機能が無いと車検に通りません。

また、前愛車のマークXからシートを引き継いで使うという方針から、その引き継ぐシートのデザインとのマッチングを考えてモノを選定しました。

#「前愛車から引き継ぐ」ってなんか熱い

導入したのはこちら。

運転席:RECARO RS-G SK2(RECARO RS-G (recaro-automotive.com)
助手席:RECARO SR-6(
RECARO SR-6 (recaro-automotive.com)

運転席にはRS-G SK2。ハーネスはTAKATAのRACE6という6点式。
もちろん一般道走行時は3点式シートベルトで走行です。
SR-6

RS-Gを選んだのは2014年の冬にまで遡ります。
当時まだ社会人3年目。それほどお金にも余裕がなかったので、近所の中古カー用品店に見に行ったら美品として置いてあったんですよね。

座面のスポンジクッションだけ一度新品に交換して使い続けています。
助手席にはそのRS-Gと似たデザインテイストのセミバケットシート・SR-6。
SR-7という選択肢もあったのですが、ベルトホール(肩ベルトを通す穴)のデザインを運転席と揃えたくてSR-6となりました。

青色はレクサス"Fモデル"のブランドカラーでもあり、
ブラック一色の私のRCFの内装とも上手く親和してくれました。

副産物として大幅軽量化にも成功


シートは体をきちんとホールドするために導入したのですが、
RCFのような純正シートが重い車には「軽量化」という副産物ももたらします。

純正のシートはシートヒーターとベンチレーションファン(要するに"カイロ"と"扇風機")が標準装備されており、一脚30kg近くあったんです。

それがフルバケットシートRS-Gは1脚4.5kg程度、セミバケットシートSR-6は1脚で14kgです。(ここにシートレール分が追加されます)

そんなこんなで左右でコミコミ40kg近い軽量化となりました。
これだけ軽くなるとブレーキングや旋回も楽になるでしょうね。


重心点付近での軽量化ですので、驚くほど体感するという感じではありませんでしたが、RCFは純正で1790kgという超重量級のクルマ。
これが1750kg近くまでダイエットできたのは結構な効果だと思います。

#もはや体感できなくても気分だけで嬉しい


シート導入後のサーキット走行


シートをRECAROに交換し、着座した感じは「やっぱりこれだなぁ」という感触でした。しっくりくる感じです。

#やはり2014年からずっと座ってきたシートだけある

サーキットを走らせても、(この記事で冒頭描いた内容の繰り返しになってしまいますが)体から余計な力が抜けて、とても楽ですね。

車に乗るとき・降りるときも、"スポーツカーに乗っている感"が味わえます。

コクピットをスポーツシート化すると、スポーツドライビングに純粋に打ち込める感触が増しますからこれは本当に良い仕様変更だと思います。

#視覚触覚は大事
#ドア開けた瞬間に広がるコクピットの雰囲気が良い


ただ、レクサスに乗っている感はなくなりましたね。(笑)
RCFをスポーツクーペとして味わいたいならフルバケットシート、ラグジュアリークーペとして味わいたいなら純正シートが良いと思います。



今回はここまでです。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
もし面白いと思って頂けるようでしたら、また次回も読みに来てください。