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朝の読書というゼイタクは、敵か?ステキか?

今年もいろんなことを始めたけど、
なかでも一番は「黙読会」だなあ。

ウィークディの毎朝6:30から7:20、
clubhouseの部屋に集まって、
自分が読みたい本を、黙って読む。
そして、7:20から7:30の10分間で、
読んだ感想をおしゃべりしている。

毎日50分ぐらい読書をする、しかも朝に、
というルーティンができたことによって、
本をコンスタントに読めるようになっただけではなく、
それによって、満足感とか自己肯定感が天高く上がった。

それ以上に、10分間のおしゃべりが良い。
読んだ本の感想に、メンバーがコメントしてくれるときもあり、
そのコメントが程よいフィードバックになり、
本からの気づきがより幅広に、より奥深くなる。

学びのOSはグループ学習(by中原淳先生)
ホントにこれだ、と気がつく。

そのおしゃべりではフィードバックだけでなく、
読みたくなった本がたくさん。
誰かが読んだ本にコメントする、
そのコメントに触発される、
じゃあその本を読んでみたい、ということで、
もともと「たまっている積ん読本や論文を消化しよう」
という目的で始めたのに、
積ん読本が増える、という怪奇現象も楽しい。

読書ルーティン、フィードバック、積ん読増加、に加えて
「毎朝、名画を眺める」
というルーティンも。
これは、『コウペンちゃんとまなぶ 世界の名画』で、
オビには
「いちばんやさしいアートの冒険に出よう」
「モネやゴッホなどの世界の名画53点を収録。やわらかな解説で名画のひみつがみるみるわかります」
とあるとおり、毎朝1点、ヨーロッパ、アメリカ、日本の名画を眺める、
やわらかな解説を読む、
またその名画に戻る、
その名画がわかるようになる。

たとえば数日後、同じ名画を眺めてみると、
また別の気づきがあったりする。
1枚の絵から、何回も気づきを得る。

そしてこの『コウペンちゃん……』は、
メンバーのほとんどが手に入れて、
みんな50分の読書の中に、5分ぐらい「コウペンちゃん」の時間があって、
名画を眺めたあとに、読書タイムに入る。

いいルーティンになったなあ、と思っていたらあるとき、
「6:30から7:30に読書をするなんてゼイタク!」
といわれた。
その時間帯に読書ができる人はマレな人らしい。
その時間帯は戦いの時間帯らしい。
その時間帯で子どもたちを起こし、お弁当をつくり、
ご飯を食べさせ、自分も出勤する準備をする。
あるいは、そんな家族の活劇の最中にひとり読書か? と。

たしかに、わたしもその時間帯は電車に乗っているときもあるし、
メンバーも通勤だったり、なにかをしながらのときもある。
本は電車の中で読む、なにかをするときのさらなるスキマ時間にちょっとだけ読む。
電車の中でclubhouseに繋がず、「出口参加」、
clubhouseに入るのは最後の10分だけ、
というときもある。
メンバーのコメントを聞いているだけ、のときもある。

ようは、早起きと可処分時間をつくること。
そして、ムリはしない。
矛盾するようだけど、あれかこれか、ではなく、
人生あれもこれも。


『コウペンちゃんとまなぶ 世界の名画』るるてあイラスト、鮫島圭代著、稲庭彩和子監修・著 KADOKAWA 2021年