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将棋といえば藤井聡太じゃなくて小山怜央

小山怜央さんの企画展にいってきた。

世の中将棋といえば藤井聡太八段だけど、
釜石では将棋といえば小山怜央四段なのである。

岩手県で初めてのプロ棋士。
将棋の世界でもプロ養成機関の「奨励会」を
すっ飛ばしてプロになったのは戦後初めて。

いや、すっ飛ばしたんじゃなくて、
2回挑んで落とされている。

一度目は中学3年生のとき、
二度目は大学3年生のとき。

社会人になっても諦めずに研鑽を積み、
三度目の正直、となった。

絶望した側が戦いに勝つことがよくある
2011.5.3 島朗

日本将棋連盟の被災地支援活動で釜石を訪れた島朗九段が、
実家を津波で失って避難所生活をしていた高校生の小山怜央さんに贈った言葉。
白い扇子に几帳面な字で書いてある。

残念ながら、こうした貴重なものや、避難所で弟の真央さんと将棋を指している写真などが展示されているんだけど、
室内は撮影禁止。

さらに残念なのは、じゃあ企画展をやっている釜石市郷土資料館のホームページでは、
これしか内容を説明していない。

もうちょっと丁寧にPRしてくれたら、
釜石に来れない将棋ファンでも小山怜央企画展を楽しめるし、
もしかすると企画展を見るために釜石に来てくれるかもしれない。

ホームページの中に小山怜央さんの部屋をつくってもいいかも。
それを見て、釜石に興味を持ってくれる将棋ファンがいて、
釜石に旅行に来てくれたら……、
と展示を見ながらぼんやり考えていた。


ミニトピック展 本県出身者初の棋士(将棋)誕生
〜小山怜央四段の軌跡〜
10月6日(金)〜11月5日(日)
釜石市郷土資料館(火曜日休館)