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一流は「いざ」を装力でおさめる
装力、と書いて「そうりょく」と読む。
装う力。
タレントやモデルには仕事のときにスタイリストがつくけれども、
ビジネスパーソンにはスタイリストがつかない。
オフィシャルな場でもプライベートなイベントでも、
スタイリストはついてくれない。
タレントやモデルになぜスタイリストがつくのか。
印象勝負だからである。好感度が商品価値だからである。
じゃあ、ビジネスパーソンに印象勝負の場面はないのか?
第一印象で信頼度が決まってしまうことはないのか?
仕事はできるのに、同僚の結婚式では無知丸出し。
礼服は着てるけど、シャツがボタンダウンだったり、
仕事のときと同じ靴を履いてきてたり。
パーソナルスタイリストの政近準子さんによると、
装いとは、その人の
・教養
・価値観
・ステータス
があらわれる。
わたしはこのところずっとTシャツで通している。
わたしの似顔絵が描いてあるTシャツ。
わたしのアイデンティティアイテムだから、
よほどその場にそぐわない場面を除いて、
すっとそのTシャツで過ごしている。
わたしはわたしでこれで価値観を表現している。
(……結果としてそうなっているって、政近準子さんから教えてもらったんだけど……)
![](https://assets.st-note.com/img/1697325196438-vhwA45bvPb.jpg?width=800)
さて、昨日の大隈塾(リーダーシップ・チャレンジ)は、
政近準子さんがゲスト講師だった。
一流は「いざ」を装力でおさめる。
「いざ」というときがある。
ピンチのときの記者会見、謝罪会見。
お祝いごとに参列するとき。
装いで教養、価値観、ホントのステータスがあらわれるとすれば、
ピンチのときに服装でメッセージが出せれば、
その人は一流である。
お祝いごとに間違った服装をしていれば、
その人は残念ながらホントの一流ではない。
それは、有名人とか経営者だけのことだろうか。
わたしたち名もなき一人の人間だって、
結婚式、お葬式、冠婚葬祭はある。
ビジネスでの勝負どきがある。
人生での勝負どころがある。
ファッションはセンスではなく、知識である。
知ってるか知らないかである。
知っていれば結婚式で恥をかかなかったかもしれない。
知っていれば晴れの式典で笑われなかったかもしれない。
(しかも本人には気がつかないように笑われている)
知っていれば勝負に勝てたのに、
もしかしてあなたのプレゼンが他社に負けたのは、
プレゼンの内容ではなく、
プレゼンのときの服装だったのかもしれない。
毎日の服装を「無難」なものにしていると、
「いざ」というときを乗り越えられない。
服装の知識があって、あえて「無難」とか「普通」にしているのか、
みんながそうだから「無難」にしているのか。
「今日はなぜその服装なの?」
という問いに答えられるか。
その「無難」は自己表現なのか。
ビジネスパーソンには、知力と体力加えて装力が必要。
世界情勢や社会状況、日々の世の中のこと。
仕事に必要な知識、
コミュニケーション力、想像力、傾聴力などの知力、
身体とマインドを健康に保てるコンディショニング力、
と、装いによって自己表現できる装力。
知力、体力、装力。
学び続けて、いつも最新の状態にしておこう。