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議会の傍聴席でのおしゃべり

定例会2日目。

壇上での質問が始まってしばらくして、
階上の傍聴席からがたごと音が。

みんなの視線が上の方に泳ぎ始める。

議場はカチカチ形式的に進んでいく。
お辞儀して壇上で演説して、お辞儀して終わる。
別の人が壇上に上がり、お辞儀して演説してお辞儀して。
一方通行な演説が終わると、一問一答式のやり取りになる。
問いと答えが噛み合えばいいんだけど、
どうにもすれ違いのときもある。

世の中不確実性にあふれてても、
議会は確実性の世界だから、
誰かが傍聴席に入ってきたとか、
そういうイレギュラーなことが起こると、ちょっとうれしい。
みんなちょっと、わくわくしたりする。

休憩時間になって、
そういえば、階上の傍聴席は涼しいんだろうか、
と確かめにいった。
今回の定例会で、初めてエアコンが入ったからだ。
(「念願の……」っていうベテラン職員の気持ちがわかる。議場、暑いんだよね)

傍聴席に入ってみると、そこそこ涼しい。
扇子やうちわがいらないぐらい。
(個人の感想です)

ご婦人がお二方いらっしゃった。
「こんにちは」
と挨拶すると、
「こんにちは。どうですか、1年経って」
と聞かれた。
「楽しいですよ、おかげさまで」
とオトナの対応。でも「楽しい」じゃ失礼かな、とも思ったので、
「高いハードルはありますけど」
というと、
「どんなハードルですか?」
スルドイ切り返し。

う〜〜ん。
「議会でいうと、時間の感覚ですかね」
しばらくお二人とおしゃべりして、
30分の休憩時間が残り10分になったところで、
「ではそろそろ」
とおいとま。
お二人は、
「見てますよ〜、眠ってる人はいないか笑」

笑っていらっしゃったが、
見られてたかな、と少しどきっとした。
眠いんだよね、ときどき。


傍聴席はどなたでも自由に入れます